「My Macrobiotic Life」食がもたらす 心の開放

 

激しい痒みとの闘い

 

私は幼い頃から肌が弱く、少し湿疹もありましたが、成長と共に良くなりました。

しかし、高校生の時に間違ったダイエットをしてしまい、カロリーを摂りたくないばかりに添加物だらけのゼリーや飲み物ばかりを摂って生活をしていました。その後アトピーが悪化。大人になって食事を改善しましたが、さらに酷くなってしまいました。

10年前に長女を出産したその日から途端にアトピーが良くなりました。毒素も出てくれたのでしょうか。娘はまったく肌トラブルもなく健康です。娘が3歳の頃、新築の家に引っ越すと、シックハウスも重なり、またアトピーが悪化してしまいました。なるべく薬は使いたくなかったので、漢方、整体、瘀血(おけつ)吸引、ヨガ、ランニングなど、できることは何でも行い、良いといわれるあらゆる病院にも通いました。

日々を生きることすら辛いほど悪化してしまい、一日の睡眠は2〜3時間が当たり前になりました。何をしていても神経が痒みにいってしまい、リラックスできるのは唯一入浴の時だけ。入浴が終わると再び地獄のような痒みに襲われ、小さな子どもを育てることが何より辛い日々でした。

2人目の長男の授乳が一番辛く、可愛い我が子をギュッと抱きしめることもできず、そばに寄られることが怖くてテレビばかり見せていました。その間ただただかきむしる。何のために生きているのかさえわからない日々でした。

それでもステロイド= 毒のように思えて一般の病院には行かず、なんとか食事療法と民間療法を続け、家族や両親の助けもあり、普通の生活に近い暮らしができるまでになりました。

 

家族全員の辛さに気づく

 

そんな時、クッキングスクール リマのホームページに出合いました。食べることは一生続くし、私はアトピー、息子もアトピーで喘息持ち。家族のためにもなるだろし、師範科を修了すれば自分にも自信がつくかな、という気持ちで通い始めました。自己流で間違ったマクロビオティック料理を作っていたことに気がつくことができ、毎回勉強になりました。

初級、中級、上級と真面目に料理を続けてきましたが、アトピーが悪化し始め、玄米が重く感じて食べられなくなりました。感染症になり、外に出られない顔になり、あと一歩でステロイド漬けの入院という状況まで悪化してしまいました。そんな状態でも「せっかく自分の力で良くなった時期もあったので、ステロイドだけは使いたくない」と入院を拒みました。

長女を産んでから10年近く、アトピーが原因で働くこともできない私に民間療法やヨガなどの治療法をサポートしてくれていた主人に、「もう限界だ。見ていられない。家族のためにもステロイドを使って欲しい」と言われました。その時初めて どんなに家族を苦しめてきたのか気づかされました。辛かったのは私だけでなく、家族全員だったんだなと…。

本意ではないけれど、ステロイド治療をする勇気が持てました。その頃もクッキングスクール リマで出会った友人たちにすごく助けられました。

ステロイドは一週間で健康な肌のような状態にしてくれました。久しぶりに熟睡し、子どもを抱きしめることができましたし、痒い! という神経が暴れずにリラックスして料理ができ、何もかもが新しく、楽しく、幸せな気持ちになりました。

肘を伸ばして子どもと手を繋げること、電車に普通に乗れること、家族でキャンプや温泉に出かけたり、海で夜に花火ができること、何もかもが自分でないようで信じられないような日々を過ごしました。

ステロイドを使い始めて一年になります。徐々に薬を弱めているものの、まだ痒くなる時もありますし、副作用もあるかもしれません。それも覚悟の上で使いました。

今の選択としてはこれが一番必要なことでしたので、後悔はしていません。そのためにもできることはなんでもやって、今まで以上に食事も運動も頑張っていきます。いつか薬から離れられる日がくると信じて。

 

マクロビオティックと心の変化

 

少しお休みしていた上級コースの受講を再開し、師範科を修了する頃になってマクロビオティックとは何かがやっとわかるようになってきました。私流のマクロビオティックとして、自分の経験を元に今後も一生続けていくつもりでです。

今では息子の周りの子どもたちに向けた料理教室を開催できるまでになりました。子育てができなかった時間を取り戻すかのように、周りの子どもも一緒に子育てをして幸せな毎日を感じています。食の大切さや感謝の気持ち、無農薬の野菜の美味しさを感じてもらえるような教室です。初めて塩のみでブロッコリーが食べられた子や、自分で作った小松菜のごま和えをたくさん食べてくれた子、皆が美味しいと笑顔になってくれて、毎回が感動です。どんなに食が大切で、食と心が体を作っているか、自分の経験も合わせて伝えていきたいです。

 

「マクロビオティックはより自分を自由にするもの」

 

西邨マユミさんからの言葉が胸に響いています。絶対なんて言葉は使えません。ステロイドが絶対悪いということもないと今は思っています。心が健康であればその人は健康ですよね。

クッキングスクール リマに通うことで様々な心の変化がありました。全て必然だったと思います。初級コースの頃と師範科を卒業する頃ではまったく心が違っていて解放されています。素晴らしい友人や講師にも出会えて、本当に通って良かったと思っています。いつの日かステロイドから離れられるように、これからも頑張っていきます。

 

ハンナ 朱美 / はんなあけみ

クッキングスクール リマ マスターコース修了(2017年秋期)。夫はオーストラリア出身。アトピーになったことがきっかけでマクロビオティックに出合う。現在は子どもの料理教室を開催している。アトピー完治が目標。

 

 

 

月刊マクロビオティック 2018年3月号(966号)より

マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。

(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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