「My Macrobiotic Life」伝え広める喜び

 

食養との出合い

息子が2歳の時、若杉ばあちゃんの本に出合いました。読んでみると内容は目からウロコで、できることから実践し、確かめてみることにしました。それは玄米をよく噛んで食べ、地元で採れた旬の野菜中心の食事です。おいしい醤油と味噌、塩があれば、それだけで美味しい煮物が作れることを知りました。それ以降、食卓からは肉や魚の料理が消え、煮物、お浸し、お漬物が中心になりました。
息子にはいつでも空腹に対応できるよう、おむすびを毎日持ち歩かせました。年配の方には、おむすびがおやつと話すと笑われることがありますが、おむすびを欲しがる子どもがたくさんいるのを知っているので、手作りの良さを伝えていきたいと思っています。
そんな毎日の小さな心掛けが、私や家族の心と身体をつくることを教えてくれました。その結果、心身が豊かになり、病院に通うことがなくなって少しの体調不良もお手当てで治していける。「お台所は、薬局なんよ。お母さんは薬剤師なんよ。」若杉ばあちゃんの教えは母としての私に大きな安心と自信をくれました。

 

子育ての合間に独学でがむしゃらに本を読んでは実践する

少しずつではありますが、私が心身共に満たされ豊かになってくると、共に学びたいと子育てに悩むお母さんが集まってきました。お母さんたちの悩みは、私が過去に悩んでいた離乳食や子どものぐずり、かんしゃく、自身の体調不良のことなどです。「食べ物を変えると、運命が変わるよ。私はそれを体験してる」と、会う人みんなに話しています。

共感してくれる人が増え、札幌市の子育て広場で( 当時は札幌在住)お米と免疫力をテーマにした講座を開きました。その後、野菜中心の鍋講座を開き、パパママ参加でみぞれ鍋を食べました。余った大根葉で即席のふりかけを作ったところ、出来上がりと同時に子どもたちが集まり、小さな手に乗せたふりかけを大事そうに食べている姿を見たお母さんたちが驚いていました。愛情を込めて作ってくれた農家さん、太陽さん、自然の恵みに感謝して、一粒も無駄にせず、まごころ込めて料理したごはんは、みんなを幸せにするのだと感じました。

 

クッキングスクール リマへ通学

間違ったことは教えられないと思い、念願だったクッキングスクール リマに通い始めました。おかげさまで、昨年末に無事マスターコースを卒業することができました。子育てをしながら通うのは大変でしたが、たくさんの学びとご縁をいただいたので、これらの経験をたくさんのお母さんにお伝えしていきたいと思っています。

またこの時、流産手術の準備のために心電図検査をすると、心筋梗塞の予兆が見られました。「玄米菜食をしているのに心筋梗塞。どうして?」と驚きましたが、これがきっかけとなって油脂の摂り方、食箋料理を学びたいと一層熱が入りました。少しでも長生きをして、子どもが産めない身体になるまで何歳まででもチャレンジしたいと思っています。そして、私のような経験をする人がひとりでも少なくなるよう、お母さん方に、食事の大切さを伝えたい。「台所は薬局で、お母さんは薬剤師なんだよ」と伝えていきたいと思います。

 

心が病をつくる

自分の内側を知り、生きる力は自分の中にあるんだということを伝えていきたいと思います。どんな病も、治す力が自分の中に与えられていること。治せない病はなく、心と身体を癒し、元気をくれるのは、お米やお野菜さんが分けてくれた命、温かく包んでくれるお日様、風、空、水、火、大地、宇宙…、自然の中にあるんだということを伝え広めていきたいと思います。

昨年夏から私の学んだことをお伝えし、広めるために、龍村式指ヨガ講座を開かせていただいています。(浅草オーガニック・ビーガン菜食料理「かえもん」さんにて毎月開催)日本の在来の種と農家さんを守りたいというかえもんさんの信念に共感し、何か力になれないかと思ったことが始まりで、今では毎回30名の定員が満席。たくさんの方に御支持をいただき、とても有り難く、嬉しく思っています。

おむすびが美味しいように、手には人を癒し、自分を癒し、助け、励ましてくれる力があることを、これからも伝え続けていきたいです。生きること、生かされていること、生き抜くことをこれからも大切にしながら、ほがらかに笑いあって生きていければと思います。過去に経験した全てのことは、今の私に繋がっていて、ひとつも無駄なことはなかった。だからこそ誰かの気持ちに寄り添い、励ますことができる。労わることができる。思いやることができると信じています。

人生には、陰の日もあれば陽の日もある。陰があるから陽が輝いて見える。日々の暮らしの中にある幸せを感じ、感謝して生きていく。当たり前の毎日こそ大切な時間。ただ、この幸せを味わっていく。幸せは、感じた日々だけずっと続いていく。今日も、こころを込めてお料理をして、子育てをして、笑って暮らしていきたい。これに気付かせてくれたマクロビオティックには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

かみむら 優美子 / かみむらゆみこ

クッキングスクール リマ マスターコース修了(2017年秋期)。出産後、食養の本と出合いマクロビオティックを学ぶ。料理教室をはじめ、自身の経験をもとに食養の大切さを広めている。

 

月刊マクロビオティック 2018年5月号(968号)より

マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。

(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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