「My Macrobiotic Life」マクロビオティックとの出合いでスポーツが楽しくなった

クッキングスクール リマ マスターコース修了生  倉田 敬子

 

マクロビオティックという言葉を知ったのは約10年前
 
食べ好きが高じて30台半ばで脱サラし、調理師学校に飛び込みました。私は元々急性胃腸炎になりやすく、毎月4~5㎏ 位の体重変動は当たり前という感じで、自分の体が何を必要としているのかを全然わかっていませんでした。
 
修行していた店は、野菜料理が豊富で季節のものを丁寧に調理して提供していました。厨房を守る私と同世代の女性は料理の知識が深く、私の体調が不安定で感情の起伏が激しくなっていた頃、マクロビオティックのことを教えてくれました。勉強をして陰陽の調和を知った途端、自分の体が食べ物でできていることにやっと気づき、まずは人より自分、この不安定な人間性を少しでも安定させたいと思い、自分を実験台に色々と試し始めました。
 
陰と陽、一物全体、身土不二
 

お弁当の一例

はじめは取っつきにくいこの理念、現代とのギャップに悩んだ時期もありましたが、難しく考えることなく実にシンプルでそのものを食べればいいのかと自分なりに理解しました。基本的に肉食でも菜食でも、どちらかに偏るのを疑問に思っていたこともあり、玄米を四季に合わせて炊き、足りないものを補っていく、むしろマイナスするつもりで調理し自分の中での変化を覚えておくようにしました。すると、なぜ急に胃腸炎になるのか、わかったような気がしたのです。先生の言う「別に食べていけないとは言わないけれど、必要ない」の意味がやっと理解でき、それからは食事が楽しくなってきました。
 
ところが、胃腸炎にならなくなり、体調も良く、心もささくれ立つことが少なくなってきても、体のラインがスッキリしません。内側は整ってきているのに、外側は以前と大して変らないのです。ほぼ毎日、部活で走り回っていた頃の健康的で締まっていた体に戻ることを目指しました。2年前の引越しを機に近所のスポーツクラブに入会しました。トレーナーは食について細かいことは言わず、付いたものは動いて落としていきましょうという考えの方でした。私にはその指導が実に気持ちよく、トレーニングとスカッシュも始め、現在3年目を迎えます。
 
3~4ヵ月ほどで一気に体重が6~7㎏落ちました。少々辛い時もありましたが、そういう時期も経験してこそ今、体重と体脂肪率、筋肉のバランスが整い、姿勢が良くなったおかげでこの歳で1㎝身長も伸び、少々のことではびくともしない体を手に入れつつあります。
 
マクロビオティックを続けていると、どうしても心の中、体の中身に重心を置きがちですが、人に不快感を与えない見た目というものも私はとても大事だと思っています。食べ物だけが完璧でもダメ、体だけ鍛え上げてもダメ、両方が整ってこそ耀いて見えるのではないでしょうか。
 
完璧な欧米肉食家庭で育ちました
 

クリスマスケーキ

健康に見えていた父が糖尿病になり、大腸がんになり、最期は非常に苦しんで去年他界しました。極端な食生活を自覚しないまま、父はよく「どうして病気になるんだ」と怒っていました。
 
5年ほど前に修行していた店を卒業し、受注のお弁当とお菓子を販売し始めた時、父がこんな料理もあるんだと気づいて欲しい気持ちもあって始めたような気もします。それから私は、現代になって豊富に揃ってきた色とりどりの食材や調理法、器などにも気を使い、見た目でも食べたいと思えるような料理を模索してきました。昨年、父が他界する直前に私の料理を美味しいと言って食べてくれたのを見て、「自分のやっていることは、たくさんのやり方がある中で間違ってはいない」と少しホッとしました。
 
お客様の生の表情を見たいので、お弁当箱は使い捨てのものを使用せず、お届けして回収しています。お弁当の他にもお菓子やパーティー用のケータリング料理もお届けします。食卓がマクロビオティック料理でなくても、様々な料理の中にマクロビオティック料理を自然に並べています。興味をもってもらい、また食べたいと思ってもらえるように…。
 
不定期ながら料理教室も開き、昔の自分と同様、いいものかもしれないけれどよくわからない、という方々に少しでも食べ物が自分の体を作っていくのだということを知ってもらい、作る
のも楽しんでいただきたいと思っています。
 
まだまだ軌道に乗らず、模索しながら進む道をそろそろと手探りで進んでいます。食は心の健康を、運動は身体の健康を促してくれるもの。自分への実験はまだまだ続きますが、少しでも大切な人達が健やかに過ごすお手伝いが出来たらと思っています。
 

ケータリング料理

 

SHOP DATA
菜食お弁当とお菓子 keitan55
予約制・配達専門です。
電話またはメールにてお問い合わせください。
住所:東京都世田谷区中町4-5-21
TEL:090-5769-6378
saishoku.keitan55@gmail.com

倉田 敬子 / くらた けいこ

クッキングスクール リマ マスターコース修了(2017年秋期試作会優秀賞受賞)。脱サラして調理師免許を取り、現在受注販売の弁当屋を経営。

 

 

 

 

 

月刊マクロビオティック 2018年8月号(971号)より
 

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(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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