「My Macrobiotic Life」自分の体の変化を楽しむ

クッキングスクール リマ マスターコース修了生 坂野 なるみ
 
体とコミュニケーション

 

私はアトピーを持って生まれてきました。そのため、家ではジャンクフードや市販のお菓子、農薬を使用した野菜、精米されたお米などをほとんど食べずに育ちました。小学生の頃、友だちの家で市販のお菓子が毎日おやつに出されているのを知って羨ましく思ったこともありました。ごくたまに家で市販のお菓子が出ると、兄姉と競って食べるほどでした。
 
小学生になってから、体に関する知識とともに食物が化学物質に染まりつつあること、科学技術によって変質させられていること、環境汚染が食物に与えている害など、その全てが私たちの体に影響を与えていることを母
が教えてくれました。
 
そのお陰か、今まで自分のアトピーを周りの人と比べて悔やんだり嫌だと思ったことはありません。むしろ食べた物ですぐ反応が出るので、体とコミュニケーションを取っているようで面白いのです。

 

ジャンクフードへの違和感
 

あこがれの西邨マユミさんと

あこがれの西邨マユミさんと

中学に入って玄米が食卓に並ぶようになってきましたが、私は食べたくありませんでした。中学校はお弁当だったので、茶色いご飯をみんなに見られるのが嫌でした。これは高校に入ってからも同じで、茶色い=腐っていると思われるのではないかと思っていたのです。そのため、高校ではほとんど玄米を食べず、白米の方が好きでした。今考えると白米が好きだった理由は、白米の方が消化がよく、成長期の私に玄米は合わなかったのが主な理由だと思います。
 
高校生の時、休み時間に友だちとお菓子を食べたり、放課後にファミリーレストランに行ったりしていました。しかしそれは最初だけでした。市販のものを食べる私のことを親が止めなかったからだと思います。最初は販の味がダイレクトに伝わるため、美味しいと思っていましたが、食べるとアトピーが酷くなるし、薬が添加された味はほぼ一緒なので次第に飽きてきたのです。
 
高校を卒業して東京の専門学校に行くため、一人暮らしをすることになりました。無農薬野菜や体に良いものを買おうとはしましたが、値段が高く、近くで手に入らないなどの理由から食材全てに体に良いものを費やす
ことはできませんでした。
 
それでも、もともと料理は好きだったため、毎日キッチンに向かい、出来るだけ体を良い方向に近づけるよう工夫をしていました。しかし、料理をする時間がなかったり、ストレスでわざと自分を粗末にするような行動をしてしまったり、友だち付き合いで肉を食べたりしていました。地元長野と比べて空気が合わなかったのか、風邪もよくひきました。
 
一年ほど経過して少し時間ができてきた頃、母からクッキングスクール リマへの受講の勧めがありました。この生活にプラスしてちゃんと学ぶことができるのだろうか…。人付き合いが苦手なため不安もありましたが、就職に有利かもしれないという母の言葉で受講することに決めました。

 

品川明先生、マスターコースの仲間と

品川明先生、マスターコースの仲間と

 
 

ココロとカラダ
 

カンガルーと一緒に(オーストラリアにて)

カンガルーと一緒に(オーストラリアにて)

約4〜5年間、玄米を食べない期間がありましたが、リマで再び玄米を食べた時、3度目ぐらいから玄米が美味しく感じて食べることができるようになりました。昔はあまり好きではなかった玄米が美味しいと思えるようになるなんて、体は面白いものだなと再び思えるようになりました。
 
そして、今年7月にオーストラリアへ留学するため、英語の専門学校を卒業してリマのマスターコースまで学び、地元に帰って心と体の準備をしました。
 
3月から7月の間は色々なことに追われ、色々な変化が起こり、東京にいる時よりも食事が良くなっているのにもかかわらず、アトピーが酷くなってしまいました。その時は葛湯、梅醤番茶、下半身を温めるなど様々なことをしましたが全く効果がなく、「ストレスが原因なのかもしれない」と思い、自覚のない自分を恐ろしいと思ったことを今でも覚えています。ここで改めて、マクロビオティックを実践していても、気持ちに余裕がないと効果が表れないということを身を持って知りました。
 
そんな中でも無事留学することができ、今はオーストラリアに住み、1年間は好きな英語を使って楽しいことをたくさん経験しようと思っています。今は、一般的な食事をしていますが、マクロビオティックで学んだ知識と小さい頃に教えてもらった知識が私を守ってくれてい将来はまだ決まっていませんが、まずは1年間、オーストラリアでやりたいことをしていきたいと思っています。

 
 

坂野 なるみ / さかの なるみ
クッキングスクールリママスターコース修了(2018年春期試作会優秀賞受賞)。母親は自然食品店を経営。その母の勧めでスクールに通う。2018年7月オーストラリアに留学。

 

 

 

月刊マクロビオティック 2018年10月号(973号)より

マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。
(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

「月刊マクロビオティック」ご購読はこちら