「My Macrobiotic Life」ひとりでも多くの方の健康に役に立ちたい

 

マスターコース修了・メディカル・シェフ育成講座修了生 種山 晴香

 

外食美食三昧の窮状
 

自家製の野沢菜漬やたくあん

自家製の野沢菜漬やたくあん

私は母親が始めた小さな自然食品店に生まれました。母親は私が小さい頃から玄米食や自然療法を実践していたので、子どもの私は「うちはちょっと変わっている」と感じていました。遠足でお弁当を開けば私だけ茶色いご飯…。風邪をひくと周りの子はみんな医者に行くのに私は頭に豆腐やキャベツを乗せられる。高校生になると、茶色いご飯のお弁当を開くのが恥ずかしくて、白いご飯にして欲しいと頼み込んだこともありました。それでも成長痛で体が痛い時には母はよくショウガ湿布やコンニャク湿布をしてくれて気持ち良かったことを今でもよく覚えています。
 
少しひ弱なところもありながら、大きな病気やアレルギーもなく育ったのに、成人して好き勝手に食べた先がアトピーの発症でした。当時、早朝から深夜までの仕事、コンビニ・外食美食三昧、甘いものだらけの食事と睡眠不足が続き、とうとう体が悲鳴を上げ、一晩にして顔中にニキビができ病院に駆け込みました。
 
そこで処方されたのがステロイド軟膏と飲み薬でした。それらを使うと驚くほどすぐに綺麗になり、美容薬のように気軽に使い続けた結果、顔が良くなったら次は手の平、手の甲、指に酷い痒みを伴うアトピーが出始め、皮膚科を転々とし、処方されたステロイドや市販のステロイド軟膏と様々な薬を使い続けました。
 
その時は薬の副作用など考えもしませんでしたが、日に日に痒くて眠れなくなり、搔きむしってただれて出血し、象のような皮膚に…。痛くて水仕事もお風呂も辛く、包帯でぐるぐる巻きにしないと一睡もできない辛い日々が続きました。一時治っては酷くなる症状に、薬では完治しないとようやくやめることを決意しました。母親にも相談し、「先ずは甘い物、砂糖・果物・乳製品をやめなさい」とアドバイスされ、ご飯、味噌汁、野菜中心の食事にし、腸を綺麗にする健康食品も摂り続けました。最初は一気にやめたことで副作用に苦しみましたが、3ヵ月もした頃には手が綺麗になり、心も軽くなって晴れやかに。ようやく食べ物の大切さに気付き、それから店を手伝うようになりました。

 

正しい知識を学ぶことに遅いはない
 
自然食品店という仕事柄、私と同じようにアトピーの子どもさんを持つお母さんやご自身の不調、家族の病気を相談に来られる方も多く、最初は手探りでした。母から教わったり、本を読んだり、独学で自然食について勉強しました。
 
若くして病気で亡くなる方やがんで亡くなる方の多さに直面していくうちに、きちんとした知識がないとお客様の体調を左右してしまうかもしれないと思い、以前から気になっていたクッキングスクール リマの一日体験を受講しました。それまでは長野から通うのは遠すぎると躊躇していましたが、「ここに通えば自分の中で何かが変わるのではないか」という思いを感じたのです。
 
玄米の研ぎ方、炊き方、野菜の切り方、全てが勉強になり驚きの連続でした。自分の知識だけでわかっていなかったことが多く、恥ずかしくも思いましたが、正しい知識を学ぶことに遅いなんてことはないと一生懸命でした。
 
さらに、経験豊富な講師の方から学ぶ内容には重みがありました。基礎をしっかり学べるベーシックⅠ、知識の幅が広がるベーシックⅡ、華やかなお料理が登場するアドバンス、より難しい知識を学べるマスターコースを修了した時、「まだまだわかっていないことが多いのに、ここで終えたらもったいない」と思い、メディカル・シェフ育成コースも受講しました。
 
病気の人向けの料理を考えて作るので医学の知識も必要で難しい内容が多かったですが、なぜ動物性食品を摂り過ぎると病気を発症しやすいか、砂糖や甘い物、乳製品と病気の関係性、その人の体質や体調、病気の症状を見て陰性陽性を判断しながら料理を作るということを学ぶうちに、ある時からストンと理解できるようになりました。やはり健康で幸せに暮らす一番の近道はマクロビオティックなのだと確信しました。
 
今は望診学を学んでいます。小林カノン先生のもと、共に学ぶ仲間に恵まれた今が一番楽しいです。カノン先生は、私のマクロビオティック人生の要となった大切な先生です。望診学クラスに導いてくれた仲間に心から感謝しています。
 
時に厳しくも優しいカノン先生は、食材とお料理にいつも感謝を忘れないようにとお話しされます。「いただきます」と手を合わせ、感謝する心も養われていると思います。今は体調もすこぶる良好で、以前と変わった点は食べ物、料理に留まらず、日常のありとあらゆる場面で陰陽を考える癖が付いている自分がちょっとおかしくもあり、成長できていると実感することです。これからもっと勉強してお客様の健康に役立っていきたい。この探究心は一生涯続くと思います。そして、先生や同期の皆さんのようにマクロビオティックや料理を教えられる存在になりたい。ひとりでも多くの人の健康のために、桜沢先生、里真先生の意思を引き継がれる経験豊富な先生方から教わったことをしっかり自分の人生に生かしていきたいです。
 

季節の野菜を使った料理は毎日欠かしません。

季節の野菜を使った料理は毎日欠かしません。

 

種山 晴香/たねやま はるか
 
クッキングスクール リマ マスターコース修了(2016年秋期)。メディカル・シェフ育成講座修了(2018年)。将来は家業の「自然健康食品の店わかば」を継ぎ、健康的な食生活を提案すべく日々奮闘中。家族と年間30種類以上の野菜を全て一切の農薬を使わず自然農法無農薬で作り、店頭で販売中。
 
自然健康食品の店 わかば
長野県大町市大町俵町2169
TEL:0261-22-7843
 

月刊マクロビオティック2019年6月号
月刊マクロビオティック 2019年6月号(981号)より
 
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(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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