「My Macrobiotic Life」伝統文化の再評価と統合医療の視点


 

マスターコース受講生 大柴 美貴

 
 
菜食について
 
2019年の始めに、マクロビオティックをしっかりと学びたいという想いから、歴史あるクッキングスクール リマの門を叩きました。
 
子ども時代はたまに風邪をひく、立ちくらみがするくらいで、健康なほうでした。当時の食生活は昔ながらの煮物などが多かったのですが、今思うと改善すべき点もあったと思います。
 
20代で化学物質の被害に遭い、マクロビオティックを生活に取り入れはじめ、基本的に薬を飲まなくなりました。食材をオーガニックや添加物の入っていないものに変え、副作用の恐れがあるものを減らし、ハーブティー、アロマテラピー、ヨガ、筋トレ、ランニング、瞑想、温泉など、健康に良さそうな様々な方法を試し、マクロビオティックと合わせ続けていくうちに体調も良くなりました。仕事、歌、ボランティア、手話や点字、救急法を学び、2週間という短い期間でしたが有機農業のお手伝いをさせていただいたこともあります。そして「統合医療」という視点も得ることができました。
 
動物食に疑問を感じ、肉を食べなくなり、牛乳と添加物の摂取もやめました。牛乳は薬剤や餌に気をつけているものであれば体調と相談して摂ることもありますが、マハトマ・ガンジーが「痛がったり逃げるものは食べず、植物性のものを食べていた」という話から仏様の道に通ずる考え方であると納得し、菜食へと繋がっています。食に対する考え方は様々あるということに意識が向けられるようになりました。
 
実際にクッキングスクールに通ってみると、その考え方の奥深さに感動し、食べ物を大事にする祖母の言葉を思い返し、本来の自分に立ち返る良い時間を過ごしながら、成長できたように思います。
 


有機農業を学びにいったとうもろこし畑

 
 
薬害や食品添加物に思うこと
 
自らを振り返ると、子ども時代の生活が大人になってからの考え方に影響しています。ジャーナリストの船瀬俊介先生や、内科医で作家の内海聡先生をはじめとする現代社会の問題を幅広く伝えてくださっている方のお話から学ばせていただき、戦後日本において本来の食生活とは違う考えもあったということを知りました。そういった戦後の食生活の変化が影響して現代の問題が起こっていることを学び、自身の経験から薬害や食品添加物などについて考えるようになり、教育や産業の改善の必要性を意識するようになりました。
 
フリーライターの嶋田和子さんのお話も、現代の精神医療という分野の嘘に気づくきっかけになりました。長期間の投薬がもたらす影響からの脱却という重要な課題へ向き合う必要があります。
 
慎重に減薬・断薬していくことはもちろんですが、食事を見直したり個々人に合う方法を一緒に考え見つけ出していくことが問題の解決に繋がっていくと思います。
 
大きな宇宙の中で、私たちの人生という「ギフト」をどう生きるのか。もう一度何のために学び、働くのかを考え、良い世界の構築のための学びを得たと思います。そして、皆で一緒に問題を考え、伝統文化や良いものを模索し、この星の未来を守れるようになりたいと思います。
 
人としての生き方を否定することなく、生活を軌道修正できるようなマクロビオティックを学ぶうち、考えが腑に落ち、自然と調和した、昔からある伝統の素晴らしさを再認識することができました。次世代のためにも昔ながらの伝統文化を受け継いでいくことが、良い社会の基盤になるという考えに至りました。
 


塩の使い方を学んだペペロンチーノ

 
 
統合医療の視点
 
西洋医学は統合医療の一部で、他にも東洋医学、自然療法など様々な分野があり、自然治癒を促し、良い状態になるように様々な分野の組み合わせを考えていくようにもなりました。
 
体調不良には原因があります( 慢性疾患は日々の積み重ね、急性は何らかの危険物質など)。その原因を生活環境から探し出し、修正すること。危険な化学物質や副作用の総和を見直し、改善するためにも、昔ながらの良い知恵から学び、活かすことで、健康を土台とした良い社会の構築に繋がるという希望を持っています。
 
治癒期間も症状の度合いによって異なり、毎日の食事や過ごし方が影響しています。統合医療の視点を持ち、毎日の食事による治療を促し、ベストの状態に近づけます。
 
良い知識と合わせて、被害者の声や他の様々な方の話を聞き、実際を知ることも大切です。

 
 
大きな視点から
 
今回学びの機会をいただき、マクロビオティックを通して世の中への理解が深まり、昔の知恵から学び、現代社会との調和を考える時、一人ひとりの行動が大きな力になることに気付きました。
 
マクロビオティックを学んだことにより、様々な情報から良いものを自分で判断し、食を通してこれからを考える良い機会になりました。さらに、日本や世界の文化の奥深さに改めて気付き、大きな視点を意識できるようになったと思います。
 
リマの授業は穏やかな日だまりのようで、本当に有意義な時間です。マクロビオティックを伝えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、社会に活かせるよう、これからも学びを深め、役立ていけるよう成長していきたいと思います。

 
 
大柴 美貴/おおしば みき
 
クッキングスクール リマ マスターコース受講中。経営情報学部卒。食や医療に関する分野に携わり、政治塾、禅語に学ぶ。電磁波や薬害などの問題を調べるうち、伝統文化の継承・自然をベースに軌道修正することが大切との考えに至る。体調管理のために始めたマクロビオティック料理を学ぶためにリマを受講。自然の恵みに感謝し、祖母の時代より受け継いだ伝統文化の叡智を周りに伝えていけるよう日々勉強に励んでいる。

 

月刊マクロビオティック 2020年1月号(988号)より
 
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(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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