「My Macrobiotic Life」学び続け、魅力を発信していきたい

マスターコース受講中  中田 美香

体調の異変と半断食

大学卒業後、憧れだったラジオ・パーソナリティの職に就きました。番組を通して人や場所、音楽など様々な出逢いに恵まれ、日本全国に発信、繋がるという楽しみの虜になりました。昼夜を問わず様々な番組を担当し、不規則ながらも特に疲れを感じることもなく多忙な日々を送っていました。

そんな中、朝の情報番組を月曜日から木曜日まで毎日担当することになり、早朝2時起き生活が始まってから体調にさまざまな異変が起きるようになりました。気力でなんとか日々の生放送をこなしていましたが、自炊をする気持ちを失い、買い食いする機会が増えると肌も荒れ、精神的にもすり減り、知らず知らずのうちに心身がボロボロになってしまいました。その後、営業職に異動すると同時に「カラダをきちんとしたい」という思いで、以前から関心があったマクロビオティックを本格的に学ぶことを決意したのです。

知人を通じて知り合った食事療法の先生の指導の下、まずは体質改善を目標に1週間、玄米を中心とした半断食を行いました。食事は日に3度いただきましたが、量をグッと減らしました。玄米
と漬物、味噌汁を1日2回、蕎麦もしくはうどんなどの麺類を1回、飲料は三年番茶か梅生番茶をいただきました。その後もマクロビオティックの基本食である玄米ご飯を中心に、味噌汁、きん
ぴらごぼうやひじき蓮根といった副食に、たくあんや梅干しなどを加えた食事を3ヵ月続けました。食事療法士のアドバイスもあり、この期間は甘味や油、アルコールも絶ちました。心掛けたのは「毎食100回以上咀嚼する」ということ。ここから私の本格的なマクロビオティック生活が始まったのです。

 


日英でMCを務めたトレイルレース UTMFにて

研ぎ澄まされる味覚

3ヵ月間の食事療法を通し、味覚はどんどん研ぎ澄まされていきました。動物性成分のニオイや甘味には特に敏感になりました。もちろん個人差があるとは思いますが、私の場合は最初に目に見えて変化が現れたのは肌です。透明感が増し、何年もの間改善しなかった吹き出物がスッと消えたのです。また冷え性で長年悩んでいた私の体温が少しずつ上昇していきました。医師から手術を強くすすめられていた婦人病も落ち着いてきたのです。さらには風邪をひきにくくなり、疲れにくくなったようにも感じます。食べ終わった後の胃もたれがないのも嬉しい変化でした。

3ヵ月が経過した今、私は特に食事を制限することなく普通の食生活を送っています。仕事柄、各地で様々な方と会食をする機会も多いのですが、「あれは食べられない」「これもダメ」といったルールに囚われ過ぎるのは私らしくないなと思ったからです。生来食いしん坊な私は、食の持つあらゆる高揚感を求めてしまうのです。食を頂く際は感謝をして、しっかり噛んで味わいます。食事というものは決して舌先だけではなく、身体全体で味わうものだな、としみじみ感じています。

そして、マクロビオティックを学んだからこそ、その時々の体調に耳を傾け、自分の感覚を大切に食事を選択しています。週末にまとめて常備菜を作り、お昼はお弁当を持参。自炊もできないほど忙しいときには無理をせず、全国各地にあるヴィーガンやマクロビオティック料理を提供しているレストランを「研究」と称して訪ね、楽しんでいます。定期的に食事量を減らし、基本食に戻る期間も設けています。もちろん100回以上咀嚼することを心して。玄米の甘みを感じるまで咀嚼することで、不思議と心持ちがリセットされるような気がするのです。

無理しすぎず、日々を丁寧に穏やかでにこやかに暮らす、これが私の理想です。

 


土鍋で炊いた玄米に根菜を中心とした野菜の含め煮をお気に入りの器に盛って

素材に向き合う

実は幼少の頃、夜も眠れないほどひどいアトピー性皮膚炎に悩まされていました。なんとか改善しようと母は当時では珍しいほど食や洗剤にもこだわり、農薬や化学薬品をなるべく使われていないものを選んでくれました。その影響もあり、私は実家を出てからも自然と体や環境へ強い意識を持つようになっていました。

実際にクッキングスクール リマに通うようになってからは発見の連続でした。調理する際は、素材を目で見て、触れて、香りを嗅ぎ、加熱した際の音に耳を傾ける。まさに五感をフルに使って素材と向き合う大切さを学びました。

主食となる玄米も圧力鍋や土鍋、炊飯器のそれぞれで味わいや食感が異なることを体感し、季節や個人の体質にあわせた出汁や味噌の調合なども教えていただきました。野菜はできるだけ皮や根、種も含めて丸ごといただくという一物全体の考え方に強く共感しました。

さらに「陰」と「陽」に基づいた食材の切り方や水分のコントロール方法など、素材への向き合い方をちょっと変えるだけで、素材の持つ多様性・旨みが発揮されることに驚きを感じています。たとえ同じ素材であっても、季節やその素材が誕生した環境によって個性が全く違うのです。だからこそ、毎回その個性に耳を傾け、味わいを最大限に引き出すように意識しています。

学びと発信

マスターコースを修了し、料理の幅が広がりをみせている中、マクロビオティックのさらなる可能性に驚きとオモシロさを感じる日々を送っています。調理法はもちろん、使用している調味料はどれも伝統的な製法で手間暇かけて作られるものばかりという素晴らしさもクッキングスクールリマの魅力です。マクロビオティックはまさに「日本の素晴らしい伝統的和食」です。着物や小唄、三味線、茶道、華道といったあらゆる日本の伝統に惹かれ、学んでいる私にとって、マクロビオティックもそのひとつ。それを守り、広げるために、学び続けて、より多くの方々に魅力をこれからも発信していきたいと思っています。

中田 美香/なかだ みか

ラジオ制作会社勤務。幼少時の渡米経験を活かし来日ミュージシャンとの対談や通訳、ラジオDJを担当。和文化にも精通し、「全日本きもの装いコンテスト関東大会」カジュアルの部で優勝。カラダの内側からキレイになれる食を追求し、ファスティングマイスターの資格習得の他、現在クッキングスクール リママスターコースを受講中。

月刊マクロビオティック 2020年3月号(990号)より

マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。

(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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