「My Macrobiotic Life」毎日元気でキッチンに立つ幸せ


 

クッキングスクール リマ 認定インストラクター 大場 セツ子

 
 
家族の健康のために
 
ある日主人が「これからは玄米を食べるよ」と私に言いました。主人は今から7年前に大病をし、この先健康に生きていくには、自分自身の体質を改善し免疫力を高めるしかない。そのためには、今から食事療法で改善していこうと決意してのことでした。元々心配性の主人は、インターネットで同じ病気を経験した方や同じ治療をしている方を調べて講演会に出向いたり、たくさんの本を取り寄せて読んでいました。最終的にたどり着いたのが、玄米をよく噛んで食べるという穀物中心の食生活でした。
 
当時私は仕事も辞めていて、料理を作るのも好きでしたので、なんの苦もなく主人の言う通り玄米を食べ野菜中心の食生活を実践していこうと思いました。最初はネットなどで目にしていたマクロビオティック関連の本を参考に食事を作ろうと思っていましたが、いざ野菜中心の食事を作ろうと思っても、結局は肉や魚を控えた食事の繰り返しで本を片手に自己流で作る食事に私は限界を感じていました。
 
「やっぱり基本からしっかりマクロビオティックを学んでいかないと、楽しくないし美味しくない」と。取り寄せた本の著者を調べたところ、クッキングスクール リマの講師と修了生の方だとわかり、ホームページを見てすぐに講座に申し込みました。

 
 
土鍋で炊く玄米と魔法のメガネ
 
当時のベーシックコースの1回目の授業は土鍋で炊く玄米ご飯がメインでした。私は電気ジャーで玄米を炊いていたので、土鍋炊きの玄米ご飯を試食した時はとても驚き、感激しました。「えっ! これ玄米?」と大声をあげてしまうほど、ふっくら柔らかく香ばしい香り。噛めば噛むほどに広がる穀物の甘み。「早くこの玄米を家族に食べさせたい!」授業後すぐにリマの店舗で土鍋と海の精の塩を買って帰りました。
 
それからは毎週リマに通うのが楽しみになりました。調理実習と同時に桜沢先生の教えである宇宙の秩序、無双原理。掃除をすることで法則が分かり、物事の本質が見えてくること、陰と陽を知り魔法のメガネで世の中を見ていくこと。私たちが季節ごとに服装を変えるのと同様に、食べ物や行動、環境も変えていくというとてもシンプルな教え。私は調理法や物の見方・捉え方が、今までとは違うマクロビオティックが楽しく夢中で学んでいきました。

 


主人用のお弁当。梅干しは森先生の講座を受講してから毎年漬けています。

 
 

ライフスタイルと自分自身の変化
 
リマで習ったメニューはすぐに自宅で復習しました。主人は玄米を毎食100回噛み、会社には昼食用に玄米おむすびを持参、夏場の暑い時期には自家製の玄米甘酒を水筒に入れ持っていきました。2人の子どもたちの意識も変わり始めました。2人とも成人し、それぞれ家庭を築いていますが、皆玄米を食べ、自然の力で作られた調味料を使い、添加物や精製された砂糖を避け、ファストフードなどは控える生活になっていきました。若い世代なのでさすがに菜食中心とまではいきませんが、主人の病気を機に我家のライフスタイルは180度変わっていきました。
 
家族のためにと学び始めたマクロビオティックですが、実践していくうちに私自身にも徐々に変化が現れてきました。まず、すべてが良い意味でシンプルになっていきました。食の面では体が必要としないものは買わない・作らない・食べない、自宅で作れるものは自分で手作りする。体の面ではスッキリ目覚め、ストンと眠りに落ちる。肩凝り腰痛もなく悩みだった貧血も気付いたら改善していました。何より変化したのは「心」です。せっかちで考え過ぎ、取り越し苦労ばかりしていましたが、穏やかにゆっくり時間を意識できるようになりました。心が変われば行動も変わります。人との関わり方や時間の使い方など、心と体のバランスを上手に取れるようになったと感じています。
 
 

食を繋いでいくためには
 
ベーシックコース終了後もアドバンスコース、マスターコースへ進みました。アドバンスコース受講中にアシスタント見習いをさせていただき、現在もアシスタントをしながら学び続けています。
 
昨年、インストラクター養成講座が開講すると聞き、「もう一度基本を再確認したい」「人に伝え繋げていくことを学んでみたい」という思いから受講を決めました。
 
養成講座を修了し、「これからどうやって私の経験したことを活かしていこう?」と模索し始めた矢先の新型コロナウイルスの流行と緊急事態宣言。今、世の中は誰もが経験したことのない状況で当たり前の日常が一変してしまいました。もしかしたら、今後は色々なことがものすごいスピードで変化していくのかもしれません。その中で不安感に押し潰されてしまうかもしれない若い世代の人たち、未来を担う子どもたちにマクロビオティックを繋げていきたい。自分自身や家族のためにも。
 
リマに通い始め、教本を手にした日から、いつも意識していることがあります。
 
「平和な家族が増えれば平和な社会になります。社会が平和になれば世界が平和になります。平和な家族は愛のある一人の家庭の主婦から作られます。食は一人の口から口へ伝えられるものです。正しい食べ物と正しい食べ方を守って下さい」
 
里真先生の理念です。私も愛ある一人の主婦、母でありたい! 朝、気持ちよく目覚め、窓を開けて空を見上げ、季節を感じ、体の声を聞く。そして相手の心に寄り添いながら、毎日元気にキッチンに立ち、家族の「いただきます。ご馳走様。ありがとう」の声を聞く。それが私の日常、マクロビオティックライフだと思っています。私はこれからも学び歩み続けていきます! 自分の中で伝えていきたい、繋げていきたいという想いが溢れるその日まで。

 


3歳になる孫娘とキッチンに立つことも

 

 

大場 セツ子/おおば せつこ
 
クッキングスクール リマのアシスタントとして活躍中。安心安全な食材の選び方を学ぶためにナチュラルフードコーディネーター、孫のために食育指導士の資格も取得。趣味は筆文字アートと自然素材で作るアロマワックス作り。
 

月刊マクロビオティック2020年7月号
月刊マクロビオティック 2020年7月号(994号)より
 
マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。
 
(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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