「My Macrobiotic Life」明るく心地よいマクロビオティック


 

クッキングスクール リマ認定インストラクター 鎌田 紘実

 
 
突然のめまい
 
私がマクロビオティックを始めたきっかけは、メニエール症候群になったことでした。ある日突然めまいに襲われ、周囲がぐるぐる回って歩けなくなりました。タクシーで病院に向かった後も両脇を看護士さんに抱えてもらってやっと診察室に入るという状態でした。その日は点滴を受けて、何とかめまいは治まり、お薬をいただいて帰りましたが、その後は薬の副作用と思われる強い頭痛に悩まされるようになりました。
 
とはいえ、薬を控えると再びめまいの兆候が現れて身体がフラついたり、難聴気味になったりしました。私は音楽の仕事(ファゴットの演奏・講師)をしているので、「もし耳が聴こえなくなってしまったら、音楽が出来
なくなってしまうかもしれない」という強い危機感がありました。

 
 
マクロビオティックとの出会い
 
元々お料理は大好きで、本屋さんに行くと必ず料理本コーナーで色々なレシピ本を見ていました。マクロビオティック料理のレシピ本も「風変わりな料理だけど健康に良さそうだな」と手にとって見ていたことを思い出し、「あの食事だったら!」とピンときました。
 
薬が合わないのなら食生活を変えれば少しは良くなるかもしれないと、リマ東北沢店( 当時)の書籍コーナーで様々な本を見ていた時、階段の上から何やらいい匂いがしてきました。そこで、お料理教室があることを知り、早速ベーシックⅠコースに申し込んで通い始めたのです。
 
先生に自分の体調を相談したところ、甘い物の食べ過ぎと分かり、市販のお菓子類は封印。教室で習った基本メニューを一生懸命作って玄米ご飯と一緒に毎日いただきました。
 
きんぴらごぼうやひじき蓮根などは祖母が作っていたお惣菜と味もよく似ていました。玄米ご飯や雑穀もリマで習った方法で炊くとそれだけで味わい深い旨みがあって、より美味しく感じました。そして何より、教室で時々教えていただく果汁と寒天のゼリーやお芋や南瓜あんのお饅頭などは自然の優しい甘みがあり、いただくとホッと落ち着いた気持ちになりました。
 


手づくり発酵食品

 
 
症状の改善
 
不思議なことに、ベーシックⅠコースに夢中で通っている間に自然にめまいが消え、辛かった日々のことも忘れていました。結局、病院に行ったのは前述した初診の一度だけです。
 
体調が回復してきた私は陰陽調和のライフスタイルについて深く知りたくなり、マスターコースまで修了。各クラスで多くを学ばせていただきました。
 
また、故・田中愛子先生、故・松本光司先生はじめ、諸先生方の個性溢れるマクロビオティックライフのお話をうかがうのも楽しみのひとつでした。教室に通いながら、動物性食品をひとつずつ断って自分の体調の変化を観察してみたところ、牛乳・乳製品を止めた時に大きな体調の変化が起こりました。風邪をひいているわけでもないのに、次から次へと痰が出てくるのです。出かける時はティッシュとビニール袋をバッグ内に常備して対策し、一年近くその状態が続いた後、自宅で黒っぽい痰がドンと出て終わりました。これが排毒というものだろうか? と驚きましたが、身体の奥がスッキリした感じで心地よく、その後は自分にとって不要な食べ物に身体が敏感に反応するようになり、風邪もひきにくくなりました。
 
マクロビオティックで大切にしているお掃除を丁寧にしようと意識し始めたのもこの頃だったと思います。食べ物が変わり、身体が変化して、意識=心が変わり始めたのでしょう。
 
そして、最初は別々の世界だと思っていた自分の「音楽」と「マクロビオティック料理」は五感を使って臨むという共通点もあり、実は全く同じ世界なのだと気づきました。
 
リマの先生方に「すり鉢で胡麻を擂る時や煮物を火にかけている時、包丁を使う時などは音をよく聴いてね」と教えていただいた時には、「音楽の合奏をする時に、自分以外の人が奏でる音を注意深く聴くことが大切なのと全く同じことなんだな」と感じました。
 
それ以来、「音楽」と「マクロビオティック料理」が私にとっての両輪となり、マクロビオティックの世界がどんどん広がっています。
 
さて、我が家は夫と私の二人暮らしですが、夫はマクロビオティックの食事を嫌がらずに、最初からすんなりと受け入れてくれました。仕事先では外食が多く一般的な食事をしていましたが、ある時から「家での食事が続くと体調が良いようだ」と言い始めました。一番驚いたのは、仕事で海外に行き、現地のソーセージやチーズを満喫して帰国した後、「玄米ご飯と味噌汁が食べたい!おかずなんかいらないよ。」と言ったことです。毎日毎食、玄米ご飯とお味噌汁のみの食事が約2週間続きました。今では率先して玄米のおがみ洗いをしたり、お出汁を計量してくれるマクロ夫!? に育ちました。

 


元気の源!玄米ごはんと南瓜のお味噌汁

 
 
幸せな笑顔を広げたい
 
マスターコースを修了して数年が過ぎた頃、さらに勉強を続けたいという想いからインストラクター養成講座を、その後メディカル・シェフ育成講座を受講しました。皆さんにオーサワジャパンの動画レシピYoutube:マクロビオティックキッチン by オーサワジャパングループ【公式】マクロビオティックをお伝えするためには、ベーシックⅠコースで学んだ「基本・基礎」がいかに大切かを身に沁みて感じる日々でした。
 
両講座修了後、貴重なご縁をいただいて、現在はクッキングスクールリマ認定インストラクターとして、体験レッスンや公開講座の講師を務めさせていただき、通常コースではアシスタントを担当させていただいています。講座の度に私にとっても新たな発見や学びがたくさんあります。
 
また、田中愛子先生の生前、米寿のお祝い会では、ファゴットの演奏もさせていただき、忘れられない思い出となっています。
 
今後も「明るく心地よいマクロビオティック」をモットーに、私の人生を明るく変えてくれたマクロビオティックの素晴らしさを、分かりやすく丁寧に、楽しくお伝え出来るよう精進していきます。「マクロビオティック
で幸せな笑顔」がますます広がっていくことを心から願っています。
 
 
オーサワジャパンの動画レシピYoutube:マクロビオティックキッチンby オーサワジャパングループ【公式】
 
鎌田 紘実/かまた ひろみ
 
東京芸術大学卒。ファゴットの演奏家。大学講師として後進の指導や高齢者施設での音楽療法士の音楽活動の傍ら、クッキングスクール リマで認定インストラクターとして体験レッスンや公開講座講師・通常コースのアシスタント等を担当。趣味は、奈良への旅行、園芸、映画鑑賞。
 

月刊マクロビオティック 2020年9月号(996号)より
 
マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。
 
(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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