「My Macrobiotic Life」人生に光を注いでくれたマクロビオティック


 

クッキングスクール リマ 認定インストラクター 加藤 真澄

 
 
マクロビオティックとの出会い
 
私とマクロビオティックとの出会いは11年前の秋、2009年になります。当時長男は3歳で、可愛いくて本当に愛おしく、初めての子育てを楽しんでいましたが、一方で大きな問題を抱えていました。息子のアレルギーです。離乳食の時期となり、一日ひとつずつ食べられる食材を増やしていこうと試してみると、多くの食べ物にアレルギー反応を起こしてしまうことが分かりました。小麦に卵に牛乳、トマトにキウイフルーツなど。「この子に何を食べさせたらいいのだろう…」と途方に暮れてしまいました。そんな日々の中、喘息の症状も現れ、みるみるうちに朝・昼・晩の吸入、大量の飲み薬と、薬漬けの生活になっていきました。
 
「このままではいけない!」と、健康に関する本を読みあさり、身体を強くするヒントを必死になって探しました。その中で出会ったのがマクロビオティックでした。私の中に一筋の光が差し込み、暗闇を明るく照らされたような安堵感に包まれたのを覚えています。どうしたらいいのか分からなかった不安は消えてなくなり、「もう大丈夫」そんな温かい気持ちになっていました。
 
 
食生活の変化
 
マクロビオティックに出会うまでの食生活は、好きなものを好きなだけ食べるというものでした。お料理はそんなに得意ではないし、お店に行けば美味しいお惣菜はたくさん売っている。大好きな食べ物だったら毎日同じものでも構わない。そんな風に思っていました。
 
マクロビオティックの考え方でみると、今までの食生活は自然の摂理に反していたと気づかされました。そして、初めて手にしたマクロビオティックの本を見ながら作った料理の美味しさに驚きました。「こんなに美味しいなら、ずっと続けていける!」と思ったのです。
 
一冊の本を頼りに始まった、私のマクロビオティック生活。最初は、「美味しい、美味しい」と食べてくれていた家族も、少ないレパートリーに飽き始めてしまいました。私自身も本当のマクロビオティック料理を食べたことがなかったので、「私が作る料理は果たして本当のマクロビオティック料理の味になっているのだろうか?」という疑問が湧き始めました。そこで「マクロビオティックを本格的に学ぼう!」と、クッキングスクール リマに通うことにしました。
 
お料理教室に通って驚いたことは、「五感を使って料理を作る」ということ。食材の匂いが香りに変わる瞬間や、気持ちを込めて作る大切さ。本を読むだけでは分からなかったことがたくさんありました。教室での学びは本当に新鮮な驚きばかりで、先生が教えてくれること一つひとつが自分の経験と重なり、身体の中にストンと落ちていきました。

 


オーサワジャパン小売店セミナー用に作成したパネル

 
 
衝撃の告白
 
教室に通い始めて少し経った頃、長男が「あのねママ、ママのお腹の中はすんごく冷たかったの」と言いました。それまでも長男はお腹の中にいた時の記憶を話してくれていたのですが、その「冷たかったの」の言葉に、私は頭を殴られたような衝撃を受けました。私の想像するママのお腹は、とっても暖かくて居心地が良く、いつまでもいたくなっちゃう、そんな場所だったのです。しかし、長男にとってのお腹の中は冷たくて居心地の悪い場所だった。そうか、だから長男は予定日よりも一ヶ月も早く破水して産まれてきたんだ…。
 
思い当たることはたくさんありました。長男を身籠っていたのは夏。大きいお腹を抱えてとても暑かった私は、身体を冷やす陰性なものばかり摂っていました。むくみもひどく、いつも履いていたスニーカーが入らなくなるほど。身体の末端の足先やお腹などは冷えていたのに、それに気づかず、身体を温める食べ物を食べる考えは全くありませんでした。ごめんね、ごめんね…。
 
長男の一言で、まだ学び始めて間もないマクロビオティックの陰と陽、身体を冷やす、温めるなどの考え方が私の中で一つひとつ繋がっていきました。「私が歩もうとしているマクロビオティックという道は間違っていない」と強く感じました。「この子のためにも、ちゃんと食事を調えていこう」と心に誓ったのです。

 
 
回復の兆し
 
リマで学んだことを生活に取り入れていく中で、自然と長男の身体は調い、薬を止めることができました。風邪もひかなくなり、身体が強く成長していくのをひしひしと感じました。嬉しいことに、私自身も冷え性などの不調や日々の疲れがなくなり、身体がどんどん楽になっていきました。
 
そんな中で授かることができた次男の妊娠・出産は驚くほど楽でした。長男の時は水を飲むのも辛かった悪阻りも次男の時には全くなく、出産も産院に着いて一時間でポン! と産まれてきたくらいでした。マクロビオティックで身体を調えてから迎えたお産とそうでないお産を経験して、こんなにも違うものかと驚き、改めて食事を調えることの大切さを実感しました。
 
アレルギーのお陰で悩み、迷いながらも立ち止まって考え、新しい生き方を見つけることができました。以前の私は目の前に問題が現れると逃げることばかり考えていました。しかし、今はマイナスに思えることにも意味があり、気づきや学びを与えてくれていると思えるようになりました。マクロビオティックは身体を調える食事法だけでなく、自分がどう生きたいのか、自分軸を示す羅針盤となってくれています。

これからも「食べた物でカラダはできている」ということを忘れず、まずは家族を笑顔に、そして一人でも多くの方に私の人生に光を注いでくれたマクロビオティックの素晴らしさを楽しくお伝えできるよう精進していきたいと思います。

 


ある夏の日の朝食。お味噌汁には必ず海藻を入れます

 
 

加藤 真澄/かとう ますみ
 
クッキングスクール リマ認定インストラクター。神奈川県横須賀市在住。2009年に長男のアレルギーをきっかけにマクロビオティックに出会う。小売店セミナー、体験レッスン、公開講座などを担当。趣味は和裁、モノ
 

月刊マクロビオティック 2020年11月号(998号)より
 
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(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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