「My Macrobiotic Life」楽しく食べて健康に!


 

クッキングスクール リマ 認定インストラクター 平沢きよみ

 
 

マクロビオティックとの出会い
 
頸椎捻挫で仕事を辞めて自宅療養をしていた12年前、私はマクロビオティックと出会いました。きっかけは従妹がクッキングスクール リマでアシスタントをしていたからです。初めてマクロビオティックという言葉を聞いたときは、海外のセレブの間で流行っている新しい食事かしら?と思っていましたが、実際は日本人が始めたもので、それが世界中に広まっていると知りました。

元々健康オタクで美味しいものが好きな私は、お肉やお魚、乳製品を使わなくても美味しい料理にすぐに興味を持ちました。従妹からもらった月森紀子さんの著書「野菜と玄米」を傍らにキッチンに籠り、本に載っている全てのお料理を作ろう! と張り切っていたことを覚えています。

 

続けられたのは美味しい料理のおかげ
 

仕事を辞めて5年経ち、首の具合も良くなり「何か新しいものに挑戦したい」と思っていたことと、いくら食事に気をつけても主人の血圧が上がり、血糖値やコレステロールが高くなるのが何故なのかと疑問に思っていたところだったので、迷わずリマに入校しました。
 
マクロビオティック料理に興味を持って入校した私は、謎が多い理論の洗礼を受けました。それは「陰陽」です。目に見えるもの、自分が体験したこと以外なかなか信じられない性格なので、この理論が宗教的に感じられて興味が湧かず、レッスン中に先生から質問される「これは陰ですか? 陽ですか?」という質問にはほとんど間違えて答えていた記憶があります。それでもマスターコースまで修了できたのは、お料理がとても美味しかったからです。故・田中愛子先生のレッスンでは、唄うように説明しながら、見た目にも可愛いお料理を楽しそうに作られるお姿を見て「私も健康に良くて美味しいお料理をたくさんの人に広めたい!」と思うようになっていました。

 


秋はサツマイモやレンコンも漬けます。

 
 
食の力を実感
 
マクロビオティックを続けていると、体調がとても良くなるのを日々感じるようになります。気づけば腕のアトピーも消えて、ドライアイや乾燥肌も改善。冬でもクリームを塗らずに過ごせるほどになりました。
 
また、時々起こっていたパニック症状も治まり、食は体だけでなく、心にも大きく影響するのだと実感するようになりました。
 
しかし、困ったことに主人の理解が得られず、お麩のカツや高野豆腐の唐揚げ風といった、私が自信を持って出した料理に一切手を付けず、食卓が険悪な雰囲気になったこともありました。同じ悩みを持つクラスメイトが多かったので、愚痴を言い合ったり「こうすれば食べてくれたよ」と情報交換をして元気づけられたものでした。
 
また、専任講師の森騰廣先生に「そのようなときは無理強いせず、美味しいお料理を作っていればいつか自然と食べるようになるから」と言っていただいたことで、気持ちがとても楽になりました。
 
お肉やお魚、白米という食事をマクロビオティックの料理法や陰陽を考えながら作っていたところ、主人の体調にも良い変化がみられるようになりました。高かった血圧やコレステロールが下がり、体重も落ちてきたのです。ハードルが高いと思われがちなマクロビオティックですが、お肉やお魚を食べながらでも取り入れられるということが分かれば、多くの人が無理なく実践できるのではないか? と考え始めました。
 
リマ修了後、アシスタントをしながら認定インストラクターの資格を取得しました。今はリマの体験レッスンの講師を担当し、オーサワジャパン卸先で開催されるセミナーを通じてマクロビオティックの素晴らしさや奥の深さをお伝えしています。
 
その他にも、友人やご近所の方に向けて気軽にできるマクロビオティック料理教室も開きました。「楽しく美味しく食べて健康に!」をモットーに毎日過ごしています。

 
 
謎の理論が生活に必要な物差しへ
 
苦手だった陰陽理論も、今となっては生活になくてはならない便利なツールとなっています。特に、お肉やお魚といった動物性食品をお料理する際には必要不可欠な物差しです。
 
季節や素材、調味料、調理法の陰陽を考えてバランスがとれるように工夫すると、お肉やお魚も体に負担をかけずに食べられるようになります。
 
陰陽理論が腑に落ちてくるのと同時に、高校生の頃とても興味を持った生物学の自律神経についての授業を思い出しました。人間の体はとても良くできていて、健康に保つために、体全体の調和をとっています。体は常に健康を保とうとしていますが、生活習慣が不調をもたらすこともあります。陰陽理論が身についていれば、体に良いと思っている習慣が実は不調を起こす原因になっていた、ということはなくなると思います。
 
マクロビオティックを実践していれば、新型コロナウイルスの流行や環境問題、医療費の高騰問題など、様々な社会問題の解決につながるような、良い生活習慣が身に付くと感じています。
 
また、少子高齢化に伴ない、専業主婦( 夫)や高齢者もますます社会に出ることが求められてきます。
 
毎日疲れず、健康に過ごせれば、モチベーションを保ち、一人ひとりの生産性を上げることに繋がります。
 
これからももっとたくさんの方に楽しく食べて健康になるマクロビオティックを広めていきたい。それが医療費の削減につながり、肉食過多による生活習慣病を減らすことで社会貢献にもなると感じています。それが私の生涯の目標です。
 


昨年のクリスマス料理。メインは動物性も使います。

 

平沢きよみ/ひらさわ きよみ
 
クッキングスクール リマ認定インストラクター。小売店セミナーや体験レッスンなどを通じて、マクロビオティックの普及に努める。雑穀アドバイザー、食空間コーディネーター、准卓育
インストラクター、統合医療コーディネーター、フラワーアレンジメントなど、多数の資格を持つ。趣味は歌舞伎鑑賞、美術鑑賞、読書。
 

月刊マクロビオティック 2020年12月号(999号)より
 
マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。
 
(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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