「My Macrobiotic Life」心と身体を楽にしてくれる人生のコンパス


 

クッキングスクール リマ 認定インストラクター

神林 万保子

 
 
料理好きの母からの影響
 
マクロビオティックとの出会いは、私が中学に入学した頃でした。もともと料理上手で料理好きの母が家族の健康を思い、より家族の心と身体に寄り添って、日々の活力になる食事を作れるようになりたいと模索する中、クッキングスクール リマ名古屋校を見つけ、料理教室に通い始めたことがきっかけだったと聞いています。
 
母がベーシックⅠ・Ⅱコースを修了し、アドバンスコースに進級する頃には自宅での食事や弁当は、母が教室で習った料理がベースになり、主食は玄米や分づき米が中心になりました。当時の私はマクロビオティックについて母に聞きかじった程度の理解でしたが、シンプルに白米よりも玄米を美味しく感じ、母が作ってくれるおかずもどれも舌と身体に馴染んだため、全く違和感なく日々の食生活にマクロビオティックが浸透しました。
 
その後、「母のように美味しく健康的な食事を作れるようになりたい」「マクロビオティックについて系統的に学んでみたい」という気持ちが強くなり、私も名古屋校に通うことにしました。

 
 
変わらない充実した生活
 
初めて教室に向かうときは、生徒の皆さんは主婦の方が多いと聞いていたので、馴染めるかどうか、料理の技術についていけるか少し不安でしたが、明るくアットホームな雰囲気で安心しました。何より大島弘鼓先生が毎回とても楽しく分かりやすく授業を進めてくださり、すぐに教室に通うことが楽しみになりました(パワースポットのような先生にお会いするだけで元気になれます!)。
 
大島先生には名古屋校でアドバンスコースまでご教授いただき、本校でのマスターコース、インストラクター養成講座でもお世話になりました。マクロビオティックはもちろんのこと、関連する様々な分野への造詣も深く、奥深い内容を分かりやすく解説してくださいました。料理の実技と合わせて五感で自然と体得していくような感覚で、難解さや受け入れ難さを感じたことは一度もありませんでした。
 
授業と実践を通して身土不二を納得したことで地元の野菜や旬への関心が高まり、家庭菜園も手伝うようになりました。日々、庭の野菜や果樹が育つ様子を見たり、世話をしたりすることは現在も大切な趣味のひとつであり、癒しでもあります。
 
また、マクロビオティックの学びを深めるうちに、10代前半から私の食生活に違和感なくマクロビオティックが馴染んだのは、母が家族一人ひとりの体調や気候などを考慮し、その時々で工夫しながら料理をしてくれたことが大きな理由だったことが分かり、母への感謝の気持ちが強くなりました。
 
そんな母と日々分担して料理をし、毎年一緒に梅干し作りや味噌の仕込みをしています。今年も庭に植えている梅の木に大きな実がなり始めました。「コロコロとした実が育っていく様子が可愛いね」「もう少し大きくなったら美味しい梅干しを作ろうね」と2人でよく話しています。
 
コロナ禍で外出などができずストレスを感じる人も多いと聞きますが、私はのんびりと料理や掃除等に取り組むことが好きです。家での時間が心地よいため、現在の生活はこれまでと変わらず充実したものに感じています。それは、いつも温かい家族とマクロビオティックのブレない陰陽の眼差しのお陰ではないか、と改めて思っています。
 

 

マスターコース修了式で優秀賞をいただいた「鉄火味噌」

 
 
就職
 
私は今春専門学校を卒業し、栄養士として保育園に勤め始めました。新しい生活や慣れない仕事も多いですが、子どもたちの笑顔や成長する姿に元気をもらっています。
 
旬や行事を大切にしながら丁寧に食材に向き合って楽しく給食づくりをする日々。毎日、子どもたちと一緒に昼食を食べていますが、子どもは野菜の切り方や煮込み加減で食べ具合が変わります。苦手だと言っていた野菜を少し小さくしたり、他の食材と一緒に食べたりすることで食べられるようになる様子を間近で見られることは、子ども一人ひとりの食に関する感性を知りたいと思っている私にとって、とても勉強になる環境です。

 
 
親の食に関する悩み解消が子どもの食育に繋がる
 
将来の目標は、マクロビオティックをベースにした食育を行うことです。食育はどの年代にも重要ですが、特に親世代と子どもたちに働きかけることが必要だと思います。子どもに何を食べさせたらいいのかに加え、自身の不調も抱え二重に悩んでいる方も多いのが現状だからです。
 
まずは親世代の食に関する不安や悩みを解消し、安心して日々の家庭での料理に取り組んでいただくことが大切だと思います。そのためにもインストラクターとしてさらにマクロビオティックの視野や料理の技術を広げ、様々な方の不安や疑問に対応できる力を磨いていきたいです。
 
また、職場での学びを土台に保育についての知識・理解も深め、子どもたちが主体的に自分が口に入れる食物について興味を持ち、一生に渡って自分の食事を選択する力を伸ばせるようなアプローチをしたいと考えています。
 
現代の社会は情報過多な上、コロナの影響も加わり先行きの不透明さが増しているように感じます。そのような時代にあっても、マクロビオティックはシンプルで、心と身体を楽にしてくれる人生のコンパスだと私は思います。子どもたちがそのような武器を早い段階で手にし、笑顔を忘れず成長できる一助になることがインストラクターとして、また、保育に携わる者の一番の願いです。

 

 

 

毎年母と作る味噌と梅干し

 

神林 万保子/かんばやし まほこ
 
愛知県在住。2021年5月インストラクター養成講座修了。2021年3月栄養専門学校卒業。今春より栄養士として保育園に勤務。趣味は読書と映画鑑賞。
 

月刊マクロビオティック 2021年7月号(1006号)より
 
マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。日本CI協会で行っている料理教室や講座などのお知らせもご案内しています。
 
(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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