「My Macrobiotic Life」一冊の本との出会い


 

クッキングスクール リマ アドバンスコース修了生

加藤 里美

 
 
リマに通うきっかけ
 
桜沢如一先生の著書「新食養療法」を偶然手にした私は先生の世界観に引き込まれていき、一気に読み終えた後「ここでマクロビオティックの料理を学びたい」と直感で思いました。まさに桜沢本との出会いがクッキングスクール リマに通うきっかけとなりました。
 
まず、初回の授業で驚いたことは、「ここは、お料理を習う所ではない。お料理を通して、五感を使い、感性を高めて、自分の判断力を養い、後悔のない人生を送る事が出来るようにすることが目的」だということを聴き、衝撃を受けました。それと同時に期待以上の発想に目が覚める思いでした。
 
ベーシックⅠコースの実習では、玄米やお野菜に向き合うこと、食器や調理器具も丁寧に扱うこと、愛情をこめて調理をすることなどの基本を習いました。例えば、調理中に玉ねぎの色の変化を観て、炒める音を聴いて、玉ねぎ本来の甘い匂いを嗅いで、時にはひじきの茹で具合を指で触ってから、味見をして味を調えるなど、五感をフル活用することがいかに大切かを学びます。また、講義では、なぜ身近な所で採れた旬の野菜をいただくことが身体に良いのか、どうして人参やごぼうの皮を剥かずに調理するのか、なぜ玉ねぎを回し切りにするのかなどの疑問を桜沢先生の理論に基づいて分かりやすく学ぶことが出来ました。
 
ベーシックⅡコースでは、身体のプチ不調を食物を使って改善することも学びました。さらにアドバンスコースではパスタなどの西洋料理やおもてなし料理も学び、料理のレパートリーを増やすことができました。日本の伝統的な製法の自然調味料の味噌と塩を使い、醤油は風味付けに使う程度でこんなふうにおいしく味付けができるのだという新しい発見があり、何もかもが新鮮で学ぶことばかりでした。

 
 
3つの変化
 
リマに通ってから大きな変化が、食事、生活、そして、人生観に現れました。一つ目は食事です。近くの直売所で、太陽の光をたっぷりと浴びて育った旬の朝採れ新鮮野菜を手に入れて、季節を愉しむようになりました( 身土不二)。完熟トマトやズッキーニを眺めては、なんて綺麗な自然の色なんだろうと感心しています。採れたての自然の恵みに感謝し、野菜の香りも愉しみながらいただいています。また、玉ねぎの茎や葉付きの人参全体を調理したり、キャベツの外葉もベジブロス( 野菜の出汁)などに使い、 お野菜などを丸ごと使い切るようになりました(一物全体)。それによって、驚くほど生ゴミが激減し、少しでも環境にやさしいことをしているという意識が高まりました。
 
他にも、自分の今の体調に合わせて陰陽のバランスを考えながら調理をすることができるようになりました( 陰陽調和)。例えば、夏の暑い日には身体を冷やす生野菜( 陰性)をいただき、 冬の寒い日には、 身体を温める根菜類( 陽性)をいただくという具合です。これらの嬉しい変化によって、毎日をより快適に過ごせるようになりました。これこそマクロビオティックの基本食の土台でもある3つの柱( 身土不二、 一物全体、陰陽調和)を学んだおかげです。
 
二つ目の生活面の変化は、料理に対する心構えです。 桜沢先生の本を何冊も何冊も読んでいくうちに夫人の里真先生の著書「マクロビオティック料理」に出会いました。「ただ鍋にほうりこんで煮さえすればよいというような荒々しい心では、とても一家の幸福をはかることはできません」 という文を読んで、これはまさに私自身のことだと思いました。以前は「時短」「手抜き」をいいことにして、料理を簡単に作って食べていました。とりわけ、忙しい時のランチといえばマフィンとコーヒーを移動時に食べていたほど食生活をおろそかにしていました。けれど、里真先
生の料理の目的の教えや授業を通して、いかに手間をかけ、愛情もかけて料理をすることが大切かを知りました。今ではお味噌や梅干しや天然酵母パンも丁寧に手作りして家族と愉しんでいるとは自分でも驚きです。
 
最後に、一番大切な人生観の変化です。桜沢先生の著書「東洋医学の哲学 最高の判断力の書」 で桜沢先生が伝えたかったことは「人生は自分で作るもの、幸せは自分の中にある」ということを講座で学びました。この言葉を聴いて、今までの自分の人生を直感で選択してきたことは間違いではなかったと思えるようになりました。
 
かつて、自分の夢を叶えるために人の子どもたちを連れて米国留学し、母親大学生として勉学に励み、その後ニューヨークとワシントンD.C. をベースにフォトジャーナリストとして働いていました。すべて、自分の選択。ですから、今までの自分の人生を桜沢先生に肯定していただいたような気持ちになれ、自分に自信が持てたことです。まるで、幸せを探しに世界に飛び出していき、長い旅の後、日本に再び舞い降りたら「幸せは自分の中にある」ということをリマで教えていただいたという感覚です。日本のお料理学校でこのような人生観を学べるとは思いも寄らないことでした。
 

 

地元の朝採れ新鮮野菜

 
 
これからの変化も楽しみ
 
一冊の桜沢先生の本を読んで、クッキングスクール リマを直感で選んだことは正しかったと思います。2年前に桜沢本に出会い、これだけ変わったのですから、この先、マクロビオティックを学び続けていくと、どんな風に自分が変われるのか楽しみでもあります。これからも自分の直感力を信じ、周りに感謝しながらマクロビオティックの食生活を穏やかに長く続けて、悔いのない人生を送ることができればと思います。

 

 

何度も読み返す桜沢里真先生の著書

 

加藤 里美/かとう さとみ
 
全米ヨガインストラクター認定資格。趣味は自家製天然酵母のパン作り。音楽鑑賞。読書。
 

月刊マクロビオティック 2021年8月号(1007号)より
 
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(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

 

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