「My Macrobiotic Life」求めていた全ての答えはマクロビオティックにあった

クッキングスクール リマ アドバンスコース受講生

呉 政錫

地球を救いたい

私は地球を救いたいのです。「地球を救う」という言葉からはガッチャマンやマーベルのヒーローのように敵から地球を守るというイメージがあります。しかし今、地球が直面している最大の脅威は人類かもしれません。私たちこそが現に地球の存続を脅かす「敵」であるかもしれませんし、その一方で地球を救うポテンシャルを持つヒーローでもあるのだと思います。

私たちは昨今、自然破壊や環境汚染とそれらによる気象変動によって毎日少しずつ大切な惑星「地球」の寿命が短くなっていくのを実感しています。高度産業化によって炭素排出量は既に限界を超えていますし、世界中で蔓延している化学肥料による農法で食料不足は改善される一方、微細物の死滅による土壌の貧弱化で土壌が炭素を引き留める力が失われつつあります。そのネガティブなシナジー効果で大気中炭素量の上昇が加速し、気候変動はさらに深刻化しています。その影響のひとつとして偏西風の蛇行による気候変動がありますが、それはすでに私たちが暮らしている温帯気候地域の平均気温を大幅に上昇させる原因となっています。気温上昇は人間、動物、作物、植生といった陸上生態系にとどまらず、海水温度の変化による珊瑚の死滅など海洋生物の生態系にまで影響を及ぼしているのです。

お気に入りのマクロビオティックカフェのランチ

マクロビオティックに出会いヒントを得る

私がマクロビオティックに出会ったのは、3年ほど前に韓国でマクロビオティックを指導している李先生と知り合ったことがきっかけでした。当時、マクロビオティックについて全くの無知でしたが、李先生の誘いで東京で開催されたマクロビオティックの講座にて、韓国から来た人たちに対して日本語の通訳をすることになりました。その時に聞いたマクロビオティックの理念といただいたお料理で、私の心はワクワクしていました。「マクロビオティックには地球を救う術があるかもしれない」と可能性を感じたからです。そして、今年に入ってなじみのあったマクロビオティックスクールジャパン( 旧クシマクロビオティックスクール)に通いながら、李先生の勧めでリマに通うことになりました。

リマで正式にマクロビオティックを学ぶことで、以前感じていた可能性をひとつのピースとして、そこからパズル全体が次々に完成するかのようなイメージが湧いていきました。

私たちは、必要以上に動物性のものを口にしていますが、マクロビオティックの食事法の割合にしたがって肉類を減らすことは家畜の数の減少につながり、ひいては窒素酸化物の排出量も減り、環境改善に繋がります。それに加え、自然農法で作られたオーガニックの食材を選ぶことで土壌は徐々に元気を取り戻し、大気中の窒素酸化物を引き留めるのはもちろんのこと、元気いっぱいの微生物が作物を介して私たちに届くことになり、私たちの体はより健康になるでしょう。

また、身土不二や季節のものを選ぶことによって、フードマイレージで発生する不必要な二酸化炭素の排出も減り、添加物が使われた食材を私たちの食卓から排除出来るでしょう。一物全体でフードロスを減らし、より効率的な食資源の活用ができ、食資源が原因の争いや飢餓もなくなるのはもちろん、私たちの心身ともに陰陽調和しやすくなります。そして陰陽調和で偏らない柔らかい心を持つことで、怒りや悲しみは自然と消え、平和志向への気持ちになることで自然と争うことはなくなると思います。

オーサワの全粒粉を使って作ったビスコッティ

リマで学んだこと

マクロビオティックと出会ってから感じている一番大きな変化は、思考の傾向が以前よりポジティブになったことです。食生活の改善によって健康な体を持ち、自然と健康的な精神状態が保たれているからだと思います。私が経験しているこのような変化は、地球を救えると信念をもってマクロビオティックを継続する原動力になっています。私にとってマクロビオティックは、自慢したい気持ちを隠せない人生の宝になっているのです。周囲の人々にマクロビオティックの良さを伝えて、まずは興味を持ってもらうだけでも地球を救うための活動にもなると信じているからです。

ベーシックⅠコースの櫻井先生からは、食材に対して感謝の気持ちを忘れず、丁寧に扱って有り難くいただくことを教えていただきました。特に食べられない部分は土に還すとおっしゃっていたことには格別な嬉しさを感じました。ベーシックⅡコースの森先生からは、マクロビオティックの基本食の素晴らしさを学びました。そして、アドバンス・マスターコースでさらにに多くの学びが出来ることを想像すると、ワクワクする気持ちが隠せません。クラスメイトの方々の真剣な眼差しと精進している姿、ヒーローになっていく姿を見ていると多くの仲間の存在を感じて心強くなります。

地球と人類と、そして次世代へ

私の願いは健康で幸せな人が増えていくこと、美しい地球で全ての生物と共存しながら大切な命を次世代へ繋げていくことです。実現するには様々な方法があると思いますし、一人ひとりの選択肢があると思います。私はマクロビオティックと私たちの無限の力を信じています。これから先、マクロビオティックを積極的に周囲に伝え、次世代へ繋げる活動をしていこうと思います。

呉 政錫/オ ジョンソク

韓国ソウル出身。2000年から東京に移住しサラリーマン生活を送る。家事の分担から炊事を担当し料理への才能を自覚する。趣味はバイクツーリングがてらのマクロビカフェ巡り、オーサワの全粒粉と自然甘味料をつかったナチュラルスイーツを作ること。座右の銘は平和で静かな人生を生き、留まった場所に痕跡を残さないこと。

月刊マクロビオティック2021年11月号
月刊マクロビオティック 2021年11月号(1010号)より

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