「My Macrobiotic Life」偶然はない。すべて必然。

リマ マスターコース受講中

平川 喜一

マクロビオティックとの出会い

6年前に妹がクッキングスクールリマに通うようになったことを機に、マクロビオティックを知りました。妹がマスターコースを修了後、三鷹( 東京)で母とマクロビオティックの飲食店を始めることに。母にマクロビオティックの本を勧められましたが、当時大学生の僕は興味を持つことが出来ず、少々敬遠していました。

その頃も今もラーメンやお肉が好きな僕ですが、しばらくして母の店のご飯を口にしたところ、箸が止まりませんでした。食べるのが速く、「玄米はよく噛みなさい」と母に言われたことをよく覚えています。初めてご飯を食べてマクロビオティックに対する考え方が一変。こんなにも美味しく、それでいて健康的な食事ならば、世の中にもっと広めたい、と強く思いました。

大学時代はハンドボールに励んでいました

祖父の存在

祖父は熱海断食道場の創設者、牧内泰道。2012年1月19日に今世を卒業。その当時僕はまだ中学生。僕が生まれる遥か前から祖父や母は実践し、説いていました。この業界では多くの方が「先生」と呼ぶ祖父について僕はほとんど知らない。僕の知らない偉大な祖父。不思議なことに祖父の話を聞いたり、調べたりすると涙が出そうになる。そして
もっと祖父を知りたくなる。一方で、自らがいかに無力で矮小であるかを痛感する。祖父の生前に、僕がもっと大人だったら。もっとたくさん話を聞いていたらと何度考えたことだろう。今僕が学びたい、そして後世に伝えていきたいことの全てを祖父は知っていたのに。

幸いなことに祖父の唯一無二の後継者、桐生断食道場長の藤野幾三氏は、熱海と桐生を中心にご活躍され、ご健在である。今はまだ素人同然の僕だが、藤野氏から祖父の教えを教わりたいと考えています。

野菜餃子定食はお店で一番人気です

僕にとってのマクロビオティック

前述の通り、2018年から母と妹がお店を始めました。もともとはカフェスタイルでイートインがメインでしたが、コロナウイルスのこともあり、イートインスペースを狭めて厨房を広げ、テイクアウトをメインにお弁当スタイルに切り替えました。

大学卒業後、サラリーマンを2年ほど経験し、去年からお店に立ち、現在は僕と母が中心になって切り盛りしています。学生時代に4年間バイトをしたラーメン店の接客は非常に丁寧で、飲食業界では対極に位置するものの、教わったスキルは非常に活きています。接客に自信はありましたが、肝心のマクロビオティックの知識や料理技術については皆無だったため、妹が通っていたクッキングスクール リマに通うようになりました。

通い始めると、みるみるマクロビオティックの世界に引き込まれていきました。リマでの講義を踏まえて過去を顧みると、子どもの頃から身の回りには多くのマクロビオティックの教えが転がっていたことに気付くと同時に、非常に恵まれた環境で育ったことに感謝しています。

また、リマでは素敵な出会いもありました。これまで母が引退した後に同じような志の下で共に事業をしていける仲間を探していましたが、なかなか現れませんでした。そんなところに同じ講座を受講していた男性と非常に気が合い、現在は一緒に店に立ってもらっています。

彼は本来フリーの学者で、様々な研究から自身の求める答えがマクロビオティックにあるのではないか、と足を踏み入れたそうです。これまでの生い立ちや経歴は全く異なるものの、互いにシンパシーを感じ、各々のビジョンが近しかったため、これから切磋琢磨し形にしていきたいです。ゆくゆくは食事を通じて身の回りの人の健康を支えられるようになりたいと考えています。

マクロビオティックを学び実践する上で、今年から新たに農業を始める予定です。僕の叔父が小平で無農薬の農業を営んでおり、手伝わせてもらえることになりました。実際にそこで作っているネギとほうれん草を先日いただきましたが、非常に甘みが強く、味がはっきりしていてエネルギーを感じました。実際に畑も見せてもらい、そこで話を伺いましたが、農業は非常に勉強になることばかりで今後が楽しみです。

偶然はない。すべて必然。

この言葉はこれまで何度か耳にしてきました。藤野氏やリマの先生からも頂戴した言葉で、非常に感銘を受けるとともに納得いく言葉でした。僕がマクロビオティックの世界に足を踏み入れたことも、リマでの出会いも、生まれ育った環境も、叔父が近くで農業を営んでいることも、祖父が牧内泰道であることも、僕にとっては全てが必然であると同時に、全てに僕は生かされ、この僕を取り巻く素敵なご縁に心から感謝しています。

運命には使命が伴うと考えます。僕の感じる使命に従い、自他共に健やかになれる道を歩んでいきたいと思います。

マクロビミール ひとこきゅう

東京都武蔵野市西久保1-10-1
0422-38-6566
営業時間:11:30~14:30 17:30~19:30
営業日:火~土(土曜日は昼営業のみ)
定休日:日・月・祝日
アクセス:三鷹駅北口より西方角に徒歩4分

平川 喜一/ひらかわ きいち

2022年1月期マスターコース受講中。1996年生まれ、東京都出身。趣味はハンドボール。現在の三鷹の店を繁盛させることが目下の課題であり、夢でもある。ゆくゆくは祖父牧内泰道を超えたい。

月刊マクロビオティック2022年3月号
月刊マクロビオティック 2022年3月号(1014号)より

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(本体価格600円+税) 発行元:日本CI協会

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