「伝統レシピ」第33回 煮込みうどん/ごぼうのコーフー巻き

 

どぶの水の流れ

かまくらに住居していたある日、書き物の手を休め、階下で洗濯をしていた私を見に来てうしろから「どぶがよく流れて有難いね」「すんだら用事があるから」といってまた二階に上がってしまいました。ほんとうの愛を知らぬ私は「どぶ」の水が流れるのはあたりまえと気にもせず、きれいになった洗濯ものを干しつつそれでもよく考えました。私は大変なことを教えられていたのです。この「どぶ」の水がつまったらどうなることでしょう。水があふれて家の中も台所も大洪水!
私は自分の身体のパイプのことを考えました。食道から胃腸、大腸、そして肛門、血管、血液、腎臓、肝臓、肺、心臓等、これもパイプではないか、これもどぶと同じではないか、これがつまるのが病気という洪水なのだと気がつき桜沢の一言がどんなに大切なことであったかを再び考えなおし、すばらしい教えを受けた幸福で胸を一杯にふくらませ、急いで二階にかけ上り、桜沢に申しますと、ニッコリ笑って「よかったね、そうなのだよ、お前はその”どぶ“をつまらせていたのだ、心も同じだよ!」「どぶのつまらないような料理を作るのがお前の仕事じゃないか」
何という幸せ、三十七、八年間もむだにした人生を取り返すため、一日一日と修養にむちうった私でした。そのおかげで病気はすっかり治り、大旅行におともが出来るようになったのでした。しかし、まだまだ死ぬまで修養と心得て、はげまねばなりません。
 
桜沢里真著「マクロビオティック料理」(日本CI協会※絶版)より原文引用

 

煮込みうどん

煮込みうどん
 

材料(4人分)

地粉……400g
長ねぎ……2本(150g)
せり……30g
厚揚げ……1丁
干し椎茸……4個
花型人参……12個
昆布(10cm長さ)……2枚
ごま油……大さじ1
自然酒……大さじ2
だし汁……適量
塩・醤油……適量
 

作り方

❶地粉に塩小さじ1を入れ、水を少しずつ加えながら手でよく捏ねて(耳たぶよりかなりかため)濡れ布巾をかけて20分くらいねかせる。5mmくらいの厚さにしてから2cmくらいの幅に切り、茹でる(茹で汁はとっておく)。
❸厚揚げは油抜きしてから厚めの短冊に切る。
❹鍋にごま油大さじ1をあたため、長ねぎを入れて炒めたら③を加えさらに少し炒める。昆布、うどんの茹で汁7~8カップ、うどんを入れてよく煮こみ、塩小さじ2、醤油大さじ2、自然酒で仕上げる。
❷長ねぎは2cmくらいの小口切りにする。せりはサッと茹でて3cmくらいに切る。干し椎茸は水で戻し、食べやすい大きさに切って出し汁少々と醤油少々で煮ふくめる。花型人参は茹でる。
❺器に盛り、椎茸、せり、花型人参を飾る。
 
【ワンポイント】
ゆずの皮の細切りを飾ってもよいでしょう。抗酸化作用のあるビタミンCを多く含み、のどの粘膜を守る働きがあります。
 
 

ごぼうのコーフー巻き

ごぼうのコーフー巻き
 

材料(4人分)

ごぼう(細めのもの)……16cm
コーフー……50g
かんぴょう……少々
出し汁……1カップ
ごま油・塩……各

 

作り方

❶ごぼうはごま油少々で炒め、たっぷりの水を入れてゆっくり煮こみ、醤油で薄味をつける。
❷コーフーは蒸したものを薄くそぎ切りにする。かんぴょうは塩で揉んでから洗う。
❸コーフーで①を巻いてかんぴょうで結ぶ。
❹出し汁カップ1と醤油大さじ1で③をゆっくり煮ふくめ、2cmくらいに切る。

 

2020年12月号その他のレシピは

  • 太のり巻き
  • 焼きそば


 

月刊マクロビオティック 2020年12月号(999号)より
 
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