Macrobiotic
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マクロビオティックとは
マクロビオティックって言葉だけは聞いたことがあるけれど…という方が多いのでは。マクロビオティックはアメリカを中心として世界に広まったため、欧米が発祥と思われがちですが、実は日本の桜沢如一(さくらざわゆきかず)が提唱したもの。肉食中心の食生活で損なわれた健康をマクロビオティックの食事法で取り戻し、その実績が認められ、欧米で高い評価をうけています。マドンナやトム・クルーズ、クリントン元大統領など著名人のほか、アメリカでは約300万人が実践しているといわれ、マクロビオティックのメニューを提供するレストランも増えています。一方、本家の日本では、近年注目を集めはじめましたが、今後は環境問題等の関わりも含め、ますますマクロビオティックの考え方が必要とされていくことでしょう。
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桜沢如一
「マクロビオティック」といわれるとなんだか難しそうと思われるかもしれませんが、実はとってもシンプル。
「玄米菜食を中心として、その土地でとれたものを、その旬に食べる」を基本にすればよいのです。
広い意味で、マクロビオティックとは自然の秩序に調和する生き方。
そして、人の健康と地球の健康を大きな視野から見ることです。その実践の基本が毎日の「食」になります。
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伝統的な日本食がお手本
マクロビオティック料理の基本食は、玄米ごはんを中心とし、季節の野菜や海藻を使った味噌汁と、ひじきの煮物やきんぴらなど常備菜的なおかずを添えたものです。おかずを食べすぎないで、食事の半分はごはんなど穀類にすることも大切なポイント。原則として肉類、卵、乳製品は控えるようにします。イメージとしては、伝統的な日本人の食事です。これをよく噛んで食べすぎないことが健康の秘訣。日本人ならごく当たり前のことばかりですね。
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マクロビオティックを始めると…
マクロビオティックを実践していくことで体力が強まり、肌はきれいになって健康的にダイエットでき、よく眠れるようになり、血行もよくなるなど、身体面の変化が感じられます。精神面でも、気持ちが明るくなってストレスが減り、頭が冴えて判断力が向上し、人間関係が円滑になり、運もよくなるなど、すべてがよい方向に動いていくのを感じることでしょう。理屈はともかく、今の食生活はちょっとまずいなと思ったら、まずは少しずつ変えてみませんか。
マクロビオティックの3つの基本
マクロビオティックを実践していくには3つの基本を押さえれば大丈夫。自然に沿って生きるという考えを具体的に
示したものですから、なるほど!とすんなり頭に入っていきますね。この3つを意識して、まずは始めてみましょう。
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いんようちょうわ
陰陽調和東洋の伝統的な世界観「陰陽」は、マクロビオティックの考え方の柱となるもの。陰と陽は反対の力でありながらも、お互いを引き合い、助け合って、どちらも欠くことができません。この考え方を食べ物にあてはめると、体を締めるものは陽性で緩めるものは陰性、また温めるものは陽性で冷やすものは陰性です。暑い季節には陰性の食べ物、寒い季節には陽性の食べ物が向くなど、体の健康を保つには陰陽のバランス、調和が大切という考えが基本になります。
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いちぶつぜんたい
一物全体「一つのものを丸ごと食べる」という意味。野菜なら皮、根、種も含め丸ごと食べましょうということです。全体を丸ごと食べることでバランスがとれ、栄養学などでは分析できない、特別の働きが期待できます。丸ごとといっても、米なら籾殻ごと食べるのは無理ですね。玄米がベストですが、胚芽米や分搗き米でもいいのです。穀類は精白したものでなく、小麦粉なら全体を使った全粒粉を使います。例えば玄米は土にまけば芽が出ますが、白米は腐ってしまいます。それほど玄米は生命力があふれています。魚も、丸ごと食べられる小魚を中心に。大きな魚はたくさん食べないほうがいいでしょう。
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しんどふじ
身土不二「身体(身)と環境(土)は切り離せない(不二)」という意味です。身体は食べ物を含め、さまざまなものを自然の環境からとりいれています。人がその環境になじみ、健康に暮らしていくには、その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切になります。住んでいる土地でとれるものなら理想的ですが、できるだけ国産の食べ物を、旬の時期に食べるようにしましょう。世界各地からあらゆる食べ物が集まり、冬でもきゅうりやトマトなど夏野菜が食べられる時代だからこそ、しっかり選ぶことが必要ですね。