Macrobiotic
しんどふじ
身土不二
身土不二は、日本の伝統食の基本で、「身体(身)と環境(土)は切り離せない(不二)」ということ。具体的には「その土地でとれたものを、その旬に食べる」「自分の住んでいる土地の、季節のものを食べると身体にいい」ということです。もう少し詳しく説明すると、私たちの身体は、食べ物を始めとして、さまざまなものを環境から取り入れています。その環境になじんで健康に暮らすには、その土地、その季節に合った食べ物をとることが大切という考えです。
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身土不二を意識した食生活
陰陽の考え方にも通じますが、遠く離れた熱帯の食べ物や夏の野菜は、暑さに対応しやすいように体を冷やし、ゆるめる働きをするパワーが多く含まれます。これを冬に食べれば、ますます冷えて身体の調子が悪くなってしまいます。その反面、冬野菜冷やす力が弱いので旬の野菜をとるのが基本というのは理にかなっていますね。ただし、あまり神経質に身土不二を守ろうとすると、現代社会では食べ物が偏ってしまいますし、大都会では食べるものがなくなってしまいます。昔は四里(16km)四方の近隣でとれたものを食べなさいと言われていましたが、今は国産品であればOK。あとは旬のものを選べば十分です。無理のない範囲で、身土不二を意識した食生活を目指しましょう。
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旬の野菜はおいしくて栄養豊富!
身土不二で大切なのは旬。自然の中で育った野菜は生命力が強く、栄養も豊富です。たとえば、寒い時期に露地で育てた野菜は凍らないよう野菜の成分が濃くなり、甘みがあっておいしいのです。温室育ちの野菜とは味も栄養価も大違いで、値段も安く経済的。このカレンダーで旬の野菜を確かめてくださいね。