マクロビオティック クッキングスクールリマ

2023年9月期 修了記念寄稿

アドバンスⅡ 修了 C.J

マクロビオティック、はじめの一歩

マクロビオティックのお料理教室に通い始めたきっかけは?と聞かれると、とりあえず「一冊の本を読んで」と答えている。でも知人に薦められたその本を何故読んでみようと思ったのか、何故その本をいいと思ったのか、そこから何故クッキングスクール・リマに通い始めたのか、もう少し遡って考えていくと答えは一つではない気がしている。きっとそれまでに通ってきたいくつもの道で、祖母から手渡され、母から手渡され、知人から手渡されてきた何かが相まって発酵とか熟成とかされて今に至るのかなと(なんのこっちゃ?)。

マクロビオティックをかじり始めてから色んな人に出逢えている。ご自身やご家族が病気やアレルギー等を持っているがゆえ、食べもので良くしたいとお料理を習っている方が多い。誰かのためにという思い、崇高だなと思う。自分が培った知識や技術を誰かに分け与えている先生や先輩達もいる。お陰様で少しずつマクロビオティックに関する気づきが増えている。有難い。一方で、知識と経験からかマクロビオティック以外に対して非難めいた口調をしてしまうような何というか偏りがあるなと感じてしまう人もいた。ちょっと戸惑うけど、色んな人がいるのは面白くもある。私にとっては、特に食養でご自身やご家族の体調が良くなったという体験・経験を持つ人と出逢い、直接聞くことが出来たのは貴重で、リマへ通ってよかった、かじってみてよかったと確信することへの近道だった。

マクロビオティックのお料理は大好き。美味しいから。よく遊びに行く叔母の家の食事は玄米で元々好きだし、「勿体ない」が口癖の祖母や母が野菜・食材を余すことなく使い料理するのを見て食べていた。実家の小さな裏庭では谷中生姜や大葉等ちょっとしたものが植えられていた。貧乏くさいと思ったこともあるが、リマで『一物全体』『身土不二』を教えてもらった今、そんな人達に育ててもらったことを感謝している。素敵だ。少し話が逸れたけど、食材は塩加減、水加減、火加減、時間のかけ方でもっと美味しくなるし、切り方一つで食べやすくもしみやすくもなる。目や耳や鼻、五感を研ぎ澄ませて『一物全体』の個性を最大限に引き出していただくマクロビオティックのお料理は、同じ分量・同じレシピを使っても作る人によって違いがあることもリマで体験した。何人かの鉄火味噌を味見させてもらった時、その人柄のようなものが出ている気がした。美味しいだけじゃなく面白くもあるお料理だなと思った。

 さて。なんだかんだはじめの一歩を踏み出したこれから。どうする私。マクロビオティック、その奥深さに圧倒されるけど、陰陽もなんだか面白いし、美味しいし、自分のペースでゆっくりと歩を進め少しずつ知識を深めて生きたいと思う。


<修了記念レシピ>

ひえクロケット

おばあちゃんの知恵「ひえは冷えに良い」ということと穀物が沢山取れてとても美味しくて好きなメニューです。最近喉がかすれることがあるので蓮根をプラスしてみました。シャキッと食感も楽しめます。


C.J

東京都港区在勤の会社員。最近合氣道を習い始めました。

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