2024年1月期 修了記念寄稿
アドバンスⅡ 修了 Y.T
マクロビオティックの本質
私がマクロビオティックを始めたきっかけは、ある方から紹介があり興味を持ったからです。もともと肉類を避ける食事をしていたので、植物性食品のみを使ったレシピをもっと多く学びたいと思っていました。また、講座を受ける前に桜沢如一先生の『ゼン・マクロビオティック』を読んで、より詳しくその理論と実践を知りたいと思うようになったからです。
2023年1月からベーシックⅠを受講し、マクロビオティックを学び始めました。講座の内容は、理論と実践を体系的に学べるとても充実したもので、毎回新たな発見がありました。ネットでは、多くのマクロビオティック資格講座がありますが、やはり正統な『日本CI協会』に入会し、本物に触れることができて本当に良かったです。
講座では、今まで何気なく調理していた食材の扱い方がとても丁寧で、素材の特徴を生かす調理法に感動をしました。また、マクロビオティックの3大定理である、陰陽調和、一物全体、身土不二という考えがあることを知り、より深く理解したいと思うようになりました。
「食」は毎日、積み重ねていくもので本当に大切だと思います。一生を通じて、どのようなものを食べるかは重要な選択だと思います。この選択が、肉体や精神を決定する重要な要素のなるのではないかと思うようになりました。自分の好き嫌いなどに特に注意することなく過ごしてきましたが、それが陰陽バランスから説明できるものだと教えて頂きました。少しでも自分にとっての「中庸」を目指して安定したものにしたいと思うようになりました。
これからもマクロビオティックの3大定理は、人生の様々な場面で指針となるものだと思いますので大切にしたいと思います。
講座を受ける前は、マクロビオティックというのは、主に玄米を中心とした食事法、調理法のことだとイメージしておりました。しかし、講座を進めていくと「食」を通して、桜沢先生はもっと壮大な「宇宙の秩序」を説かれていることを知りました。桜沢先生の書籍を読み感動したものの一つに、『健康の七大条件』があります。ここで最後に「ウソをつかない(正義)」という教えがあって、これには正直驚きました。やはり、マクロビオティックが単なる健康法や料理法ではない、何か深い教えがあると思いました。
理論に関して、無双原理の十二定理、判断力の七段階は難しかったですが大変勉強になりました。特に判断力に関して、いつも自己の都合や好みを優先しておりますが、より高い次元でいろいろな物事を判断できるようにならなければと思いました。
実習で特に感動したのはやはり玄米です。今までも玄米は時々食べておりましたが、教わった通りに圧力鍋で炊くと本当に美味しくできました。日本人として、玄米のような素晴らしい食べ物が身近にあること、身土不二や一物全体を実感して感謝の念が湧いてきました。玄米と基本食については、本当に素晴らしいものを教えて頂いたと思います。
講座は毎回、盛り沢山の内容でついて行くので精一杯でしたが、本当に充実した内容で「食」というものがいかに大切で奥深いものかを実感しました。
食材の扱い方にも変化がありました。陰陽を考えた丁寧な切り方や調理する順番を学び、より食材に対して五感を働かせることを意識するようになりました。動物性のものを使わず、これだけ沢山のレシピがあること、食材本来の味を引き出す方法があることを知り、以前と比べて「食」に関する考えに大きな変化があったと思います。
世間では、本当に多くの食材や料理が溢れていて、どのように選択すれば良いか迷うことがあります。しかし、これからはマクロビオティックで学んだことを基本に日本の伝統食についても、もっと見直したいと思います。また、調味料なども伝統製法によって作られたものについても学ぶことができ、本当に勉強になりました。伝統製法の調味料等は、一般に流通しているものより割高に思いますが、きちんとした製品をつくるのには手間も時間もかかるかと思います。大量生産がすべてではなく、多くの人が原点に立ち返り、新たな価値観へとシフトする時がくるのではないかと思っています。少しでも周りの人々にマクロビオティックの良さを伝え、広めることができたらと思いました。
ベーシックⅠからアドバンスⅡまで何とか続けられたのは、森校長を始め、高桑室長など先生方が難しい内容を分かりやすく教えて頂いたからだと思います。また、一緒に学ぶことができた方々にも感謝しております。教室では何か同じような価値観を持った方々が集まっていたように思えました。マクロビオティックは学べば学ぶほど奥の深いものだと思います。これからもマクロビオティックの実践と理論を勉強し、桜沢如一先生、里真先生の思いを少し理解できたらと思います。ご指導頂き、誠に有難うございました。
<修了記念レシピ>
そば実入りしょうが風味のスープ(ミニ餃子入り)
授業で習った餃子スープをアレンジしました。しょうがのスープにミニ餃子を入れ、餃子の具には蕎麦の実を使いました。
Y.T
東京都生まれ。2023年1月に『日本CI協会』に入会しアドバンスⅡ修了。現在、そば打ちを修行中