2023年5月期 修了記念寄稿
アドバンスⅡ 修了 藤掛 ゆう子
いままで知らなった世界に出会えた
私がリマに通い始めたきっかけは、料理が苦手だったので、できるようになりたいという気持ちがあったからですが、身近に素材を生かした料理上手な方がいらっしゃって憧れていたことと、一番には、大切な人との別れがありました。2016年秋、母が闘病の末に亡くなりましたが、何もできなかった自分がいました。そして、2021年末にも、大切な人が同じく病気で亡くなり、ぽっかり穴が開いたように、なっていました。
目標を見失っていましたが、自分も、何かすこしでも誰かのためにできることを身につけたい、苦手だった料理を学びたいと思いました。私自身はベジタリアンに近い食生活だったので、お野菜中心の料理が学べるところがいいなと思っていましたが、食養の伝統あるリマで学ばせていただきたいと思い、2022年1月に入校させていただきました。一歩でも進めたらいいな、そんな気持ちでした。
はじめてみると、一回一回のレッスンがとても楽しい。いままで知らなかった世界に出会えること、毎回ちょっとずつ、いろいろな角度から学ばせていただいていること、そして「みんなで準備して、ごはんをつくって、いただき、学び、片付ける」その一連の流れそのものに、理由は分かりませんが、内側から喜びが湧いてきます。また、素材の味をいかした料理のおいしいこと・・・!!!!!! その繰り返しで、とうとう、マスターまできてしまいました。まだまだ、わかっていないことが多いのですが、これからも一歩一歩、学ばせていただけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
また、一人暮らしなのと、ありがたいことに、食に恵まれた職場なので、ちゃんと料理する機会も多くはないのですが、リマに通うようになってから、誰かのためにご飯をつくる機会が少しずつ増えました。2022年5月からは、疎遠になっていた、ちょっと離れて暮らす妹に「料理の練習になるから食べてもらいたい」と伝えて、快諾してもらい、週に一度、お弁当を届けるようになりました。元気がない妹に、少しでも体にいいものを食べてもらえたらという思いもあっての提案でしたが、妹は喜んでくれていて、いいコミュニケーションになっています。
また、職場でも週に一度、みんなのランチを作らせてもらうようになりました。リマに通わせていただくようになったからこそ、いつのまにか変わったことがいろいろあることを改めて感じさせていただきました。ベランダで野菜や花を育てるようにもなりました。リマから学ばせていただいていることが、料理にとどまらず、たくさんギフトをいただいており、本当にありがたいです。少し前に、桜沢里真先生の、ご著書のなかで、「神速」という言葉をお見かけしたのですが、自分でも思いがけず、それが心に残って、あとから思い出され、無駄のない動きが神の速さにつうじているのだろうなぁ…と、段取りが得意でない私としては、とてもまぶしくて…印象深い言葉でした。里真先生に生前お会いすることはありませんでしたが、亡くなられてからも、言葉や思いが残っていて、助けていただいていること。本当にありがたく、これからの自分の生き方も改めて考えさせられています。
また、将来的には、どういう形になるかはわからないのですが、子どもの時から知っていたら、よかったなぁという思いがあるので、特に、子どもたちに料理を通してなにかできたらいいなと思っています。
今回、終了寄稿を書かせていただき、改めてたくさんのギフトをいただいていることにたくさん気づかされましたが、ようやく(汗)食養のスタートラインに立たせていただいているような気持ちです。森校長、先生方、スタッフの皆様にはたいへんお世話になっており、本当にありがとうございます。導いて下さっていることに、感謝しております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
<修了記念レシピ>
青じそ餃子
このメニューは、父が育てたキャベツをいかすために、作るようになったのですが、妹へのお弁当のお届けの一回目につくったもので、疎遠になっていた妹に青じそ餃子をとても喜んでもらったことと、職場のかたにも喜んでもらったことが思い出にあるメニューだったので、選びました。ただ、餃子の皮はいままで作ったことはなかったのですが、今回、皮づくりにもチャレンジさせていただきました。
藤掛 ゆう子
埼玉県所沢市在住
趣味は絵を描くこと。
最近、ファブリックヨガに通い始めて楽しんでいます。