マクロビオティック クッキングスクールリマ

2023年5月期 修了記念寄稿

アドバンスⅡ 修了 笠井 弘美

マクロビオティックを始めたきっかけ

 マクロビオティックという言葉を知ったのは15年前くらいになります。その当時、私は酷い花粉症に悩まされていました。毎年一月中旬から五月の連休明け頃まで続く喉の痛み、鼻詰まり、くしゃみ、鼻水…薬を飲むと眠くなり、呼吸がまともにできないような不快感で解決策はないかと試行錯誤していました。

 そんな時、本屋さんで見つけた「マクロビオティック、はじめました(オーガニックベース 編)」の本の最初のページにこんな事が書かれていました。

「マクロビオティックを始めてから・・・

 朝、気持よく起きられるようになった。肉や卵をほしがらなくなった。年齢より若く見られるようになった。夫が野菜を美味しいと言うようになった。薬に頼らなくなった。花粉症が軽くなった。お塩に凝るようになった。気持ちのアップダウンがなくなった。自分に必要なものがわかるようになった。」

「これだ!!」ずっと探し求めていた答えにたどり着いた瞬間でした。家に帰り、むさぼるように本をめくりました。料理の写真、レシピ、実践されているご家族のライフスタイル、「陰性」「陽性」「中庸」という東洋的な考え方etcが書かれていました。私はマクロビオティック料理に興味をもち学んでみたいと思いました。

 それからマクロビ料理教室をいろいろ探してみましたが、浜松にはありませんでした。 その頃娘二人は中高生の受験生、同居の義理母もいましたし、実父母は介護生活でしたので、遠方まで自分のために使う時間と余裕はありませんでした。まずできることから始めようとオーガニックベースさんの通信講座を受講することにしました。DVDと教本を見ながらの実習で一年学びました。玄米ご飯の炊き方やお味噌汁、季節ごとのお料理…一生懸命作りましたが、家族には不評でした。食事を残されるとモチベーションが下がり、やる気がなくなりました。私自身もマクロビオティック料理を食べた事がなかったので正解の味がわからず、毎日の食事作りに迷いだらけでした。そのうちに「とりあえず私だけは、お肉や乳製品、加工品を減らせばいいか…」とい考えになり、玄米をベースにお味噌汁、納豆、野菜…しか食べないような食生活にしていきました。すると、体重が段々落ち、花粉症の時期の症状が年々軽くなってきました。“今まで動物性たんぱく質を摂りすぎていて血液が汚れていたんじゃないか”ということに気付きました。玄米を主食にしたことでデトックスされているのが毎日のお通じでわかりました。ただ、おかずのバリエーションがなかったので食事が終わってもついお菓子やパンをつまんでしまうといった“甘い物がやめられない症候群”になってしまっていて、午後は決まって睡魔に襲われていました。

 こんなゆるゆる自己流マクロビオティック生活にピリオドがついたのが5年前。次女が心身ともに体調を崩し自宅に戻ってきた時でした。一日も早く元気になってもらうために自然食品店で行われた「暮らしの教室」に親子で参加しました。1、心身を健やかにする食べ物&食べ方 2,日用品の選択 3,自然治癒力の高め方 4,情報の選び方 5,地球も維持可能なライフスタイル といった内容で全5回、どのお話も娘に響いたようで、回を追うごとに娘は、元気になっていきました。そこでいただくマクロビオティック料理の美味しさにも感動し、その先生の主催する田原市のリマ東三河校へ親子で通うことになりました。

 それから3年が経ち、今春5月より東京本校へ。緊張しながら受けた初日の講義。森先生の丁寧でポイントをわかりやすく教えていただいた手作りの「玄米クリーム」には感動しました。手間ひまかけて作るマクロビオティック料理の基本を体感しました。午後の高桑先生の講義では“自分の心の奥にある感情…満足したらジャンプしなさい”という言葉が心に響きました。6月の大島先生の講義では“頭で考えていたら他人がどう思うばかりを考えてしまう。自分の魂がどうしたいか!を考えることが大切!”というお言葉が胸にささりました。毎回先生たちのお話にワクワクし、東京まで学びに来てよかった!!と心から思いました。

6月に初孫が産まれ、この子が育っていく未来に想いをめぐらせます。桜沢先生のお言葉「始めあるモノにオワリあり」のお言葉が私の心に素直に入ってきました。これからは『地域で多世代がつながりが生まれるような「食」を発信してみたい!!』そう思っています。


<修了記念レシピ>

三色おはぎ

マクロビオティックのあんこ作りを教えてもらってからマクロビスィーツを作ることが趣味になりました。季節を感じる「おやつ」を作っておもてなしをすることが好きです。

今回は、浸水しないで圧力鍋でもち米が炊ける「おはぎ」に挑戦したいと思います。私は大雑把なところがあるので、森先生の丁寧な準備の仕方が大変勉強になりました。「三色おはぎ」の一つを私の大好きな「ずんだあん」にしてみました。デーツあんの甘みが強いので少し「ずんだあん」の甘みが控えめですが、この時期に美味しい枝豆のグリーンを加えたかったです。そこに塩気の黒ゴマあんで三色にしました。厚みのあるあんでは、小さめに団子を丸めて大きさが揃うように作ってみたいと思います。


笠井 弘美

静岡県浜松市出身。現在夫婦二人暮らし。

結婚前は幼稚園に勤務。

主人の経営する進学塾の仕事を手伝いながら、地域の子育てを支援するサークルの講師として27年間勤める。3年前のコロナ期より自宅で少人数のお母さんたちと「ヒロミズキッチン/子育てマクロビオティック料理教室」を月一で開いている。

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