2023年1月期 修了記念寄稿
マスターコースⅡ期 修了 ケル 理子
病気にならない体を作りたい
私がマクロビオテックのお教室に通い始めたのは2018年1月です。2017年10月に乳がんが見つかり11月に手術を受けました。術後、薬に頼ることに抵抗があり食事で再びがんにならない体を作りたいと思いマクロビオテックを始めました。
マクロビオティックを始めて
マクロビオティックを始めて一年ほど経った頃、息子がギランバレー症候群と言う病気になりました。ギランバレー症候群とは本来体外から侵入してくるウィルスなどの外敵に立ち向かうはずの自己免疫が何らかの理由で自己の末梢神経を攻撃して体が麻痺してしまう病気です。インフルエンザなどが原因で、稀ではありますが誰にでも起こる病気です。完治率は高くはありますが後遺症や長期間の免疫力低下、神経障害に苦しむ人が少なくない病気です。息子の場合手足が動かなくなり顔半分の神経が麻痺し一時は大変心配しましたが、一ヶ月の入院とリハビリで元気になりました。後遺症もなく回復後は全く風邪もひいていないほど高い免疫力を維持できているのはマクロビオティックのお陰と思っています。私が癌になった時、「なぜ私が」と苦しい思いもしましたが、癌を機会にマクロビオティックを始め、その結果、夫も2人の息子も健康に暮らしており、今では私が癌になったことも意味があったのだと考えています。
これから
マクロビオティックの食事や考え方は私の身体にとても合っていると感じています。一物全体、身土不二の考え方を基本に陰陽を意識し、身体の声を聞きながら、今後も心身ともに健康で充実した生活を送っていきたいです。また最近ビーガンへの関心が高まっているようでレシピを聞かれることがよくあります。これを良い機会と捉えマクロビオティックを私なりに世界に広めていければと思っています。リマの先生方とスタッフの方々には大変感謝しております。お世話になりました。今後は単発でお教室に参加させていただきたいと思います。
<修了記念レシピ>
実そばのリゾット・パプリカの実そば詰め
修了記念作品は「実そばのリゾット」と「パプリカの実そば詰め」にしました。理由は3つです。
・昨年11月、森先生のお教室で実そばの使い方を教えていただい時から修了記念作品は実そばを使った料理にしたいと思っていた。
・現在フィリピンに住んでいるので地元で獲れる野菜でできる料理にした。
・夫の仕事柄、家に人を招いて食事会をすることが多いので、外国人にも食べやすいおもてなし料理にした。
フィリピンは年間を通して気温が30度前後の暑い国で、野菜は日本の夏野菜と同じものが多く見られます。今回の作品には全て地元で獲れるものを使いました。トマトなど陰性が強い野菜もあるため熱を加えて陽性さを加えることを意識しました。また蒸し暑く食欲が湧かない時もあるため香辛料を少し使ってみました。
ケル 理子
2023年1月期マスターコース修了。家族は夫と息子2人、現在は夫と2人でマニラに在住。外国政府機関、NGO、外国政党に勤務の後、現在は専業主婦。趣味は歩くことと、外国の土地の料理を参考にマクロビオティックなレシピを考えること。