マスターコースⅡ期 修了　小山　恵美子

学び

4歳まで同居して食事を作ってくれていた祖母の影響のせいでしょうか。子供のころから肉魚乳製品パンが嫌いで、煮もの、きんぴらやお漬物などお年寄りの好む料理が好きでした。時代的には肉食や乳製品は推奨されていましたので学校からも病院からも食べなくてはいけないと駄目だしされていました。その後海外に住むようになって洋食ばかりの食事になったのち、体調が思わしくなくなり、たまたま読んだ丸元淑生さんの著作を読んで肉食タンパク質過剰摂取の体および社会への影響を実感して肉はやめると決めました。

ちょうどそのころ友人のケルさんが海外勤務から帰られて、以前からきちんとしたベジタリアンでいらした方でしたので、たくさんのことを教わりました。神様が時期的にも巡りあわせて下さったと感じたほどでした。ケルさんからベジタリアンの基本料理、種類、ヴィーガン、マクロビなどを教わることができ、そのとき、いつかまた日本に住むことになったらマクロビの教室できちんと習いたいねと話していたので夢がひとつ叶いました。まさかマスターまで行けるとは思っていませんでしたが。

基本がきちんとならえるLimaのお教室は堅苦しくちょっと宗教的なストイックな授業では、と心配していましたが、想像していたものとは全く違っていました。通い始めてまずお料理のおいしいことバラエティーの多さに驚き、通っていらっしゃる生徒さんや先生方が皆さん素敵なこと、教えていただくことが面白く、目から鱗が落ちるような情報が満載で夜や週末に通うのはなかなか大変でしたが、通うのがとても楽しみでした。また野菜やお皿の扱いなどについてもいかに雑に生きてきたかを気が付かされ所作を、毎日を、丁寧に生きるということを教えていただいた気がします。肉魚乳製品を食べなくてもやっぱりよかったんだ体がちゃんと自分に合うものを教えてくれてたんだと嬉しかったです。

そしてなにより高桑先生の陰陽の授業が大好きで毎回(覚えが悪いせいもありますが)驚きや発見があり、教えのお陰で生きることが楽になりました。

いまだに陰陽をきちんと理解していませんが、新幹線のお弁当の売り上げ上位が肉ばかりなのは、新幹線という陰の中で陽の肉食を好むのかな、なんて(間違っているかもですが)自分なりに考えるのが面白いです。これからもずっと勉強を継続していきたいです。マクロビの料理に関しては、私はまだ甘いものの摂取が多かったり食事量が多いなんちゃってマクロビの域なのですが、その時々の自分の体と環境と相談しながら毎日の食事を自分なりに選択していこうと思います。自分の中に軸の食事があるということは幸せだなと思います。ここ数年風邪やインフルエンザにもかからずに毎日何とか生活していられるのもマクロビの食事のお陰だと思います。いつかどんな形でもいいのでだれかにお料理を提供するか、伝えるかができるようになるといいなと思っています。いつか娘がマクロビを基本とした食生活になり健康になれるよう、私が元気の見本になれるようになりたいと願ってます。