マクロビオティック クッキングスクールリマ

2023年5月期 修了記念寄稿

アドバンスⅡ 修了 椙山 ゆみこ

アドバンスⅡ(マスター)コースを終えて

私とマクロビオティックとの出会いは、食養の活用法として学び始めたことにありました。
当時、薬膳の学びから望診の面白さを知り、望診法を学ぶ教室に通っておりました。そこでは望診法を学ぶと同時に食事指導による体質改善もおこなっており、その体質改善の方法としてマクロビオティックを活用していたのです。
自分を含めて、何人もの生徒やクライアントが、マクロビオティックを軸とした食事指導でいろいろな症状を改善していく過程を目の当たりにし、教室で知識として学んだマクロビオティックの食養法が確信あるものとして実感できた日々でした。
またその学びの最中に桜沢先生の著書『ゼン・マクロビオティック』を手にする機会がありました。そこで初めてマクロビオティックというものが食養の為の単なる活用法ではなく、食べること・生きることを根本から考え抜き、個人を超えた視点から生み出された健康法の世界観であることを知りました。中途半端に知っていたマクロビオティックのイメージが 180 度転換した瞬間でした。
このマクロビオティックについて、食養としての活用だけでなく、その世界観を知りたい、陰陽を活用した調理法を学びたい、家庭でも活かせる料理が知りたいとマクロビオティッククッキングスクールリマへ通い始めました。
リマはマクロビオティックについて料理を通して学ぶ場で、それは調理法やレシピを学ぶだけでなく、「食べること」に真摯に向き合う場でもありました。
ベーシックコースからマスターコースまでの道中「教室に広がる気持ちの良い空気感」「料理を五感で感じることの楽しさ」「料理も調理も噛むことも片付けもすべて食べることに含まれること」「食材に制限がある中でも工夫次第で美味しいものはいくらでも作れること」「考え方次第で料理は自由であること」「陰陽を知ることで美味しさを引き出せること」「誰もが幸せになれる方法から食べることを考えている安心感」等、教わった沢山のrecipe も得難いものですが、それ以上の気づきを頂けたように感じます。
料理が楽しくなっている自分がいること、食べることに対して考え方の軸ができてきたこと、自然なものを心地よいと感じるようになってきたこと、そんな変化を感じられるようになっています。娘として、妻として、母として、そして自分のために、誰もが幸せになれる美味しい料理を繋いでいきたいと思うようになりました。
食べることは生きることに繋がります。私の食への変化が家族にも多大なる変化を及ぼしました。戸惑う家族に私の考えを受け入れてはもらったものの、残念ながら心からの理解には至っておりません。家族に向き合い、自由なる発想と工夫で「美味しさ」と「楽しさ」を積み重ねて家族からの理解を深めることが今の私の最優先課題です。
この寄稿文を書きながら、「何をどう食べるか、いかに味わうか、これはその人の人生を揺るがす大事件になりかねない事象なのです。」こんなセリフが頭に浮かび、なんとも大げさな言い回しだと思いつつも、本当にそうなんだんだよなぁと実感している自分にも成長を感じました。
すべての出会いに感謝し、よく噛むことを、生きる上でも実践していきたいです。


<修了記念レシピ>

玄米と黒米のお粥

日本は瑞穂の国。たくさんの人にお米を食べて欲しい。その思いからお米料理に。
そして玄米クリームの感動からお粥のアレンジレシピを作ることにしました。
薬膳的には補血・補腎を意識し、黒米・黒豆(黒千石)・棗・海苔・黒胡麻を使用しました。
エイジングケアに、そして貧血の方や産後の女性にも美味しく食べていただきたいです。


椙山 ゆみこ

千葉県在住。
薬膳、望診法の学びを経て、現在はマクロビオティックや食養について学んでいます。
料理には苦手意識がありましたが、本当の意味で必要な料理・調理を知ることで、学ぶべき道が見え、今はそれ
に臨むことを楽しいと感じています。食べることをもっと深く味わうべく修行中です

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